男子U18日本代表:第3次強化合宿レポート「プロになっていろんなことが見えるようにもなっている」ジェイコブス晶選手
2022年度男子U18日本代表チームは5月16日〜19日の期間、第3次強化合宿を実施。今合宿はゲーム形式が中心の練習となり、実戦を通しながらアレハンドロ・マルチネスヘッドコーチが求めるスタイルを浸透させつつ、チームミストリーを高めていました。
実戦形式の練習を多くした意図について、マルチネスヘッドコーチは「セルフィッシュなプレーをする選手はこのチームが求めるスタイルとは違います。ボールをシェアしながらチャンスを見極め、一番良いオプションを選択できる選手を求めています。良いパスを選択する状況判断ができているか、またはパスが通るようにアングルを変えてプレーできているかなどを評価基準として見極めています」と説明します。
ゲームが多かったことで、「スペーシングに関しては5-0のフォーメーション練習だけではまだ分からないところもありました。ゲームの速いスピードの中でどれだけコートを広く使ってノーマークを作ることができるかということも、ディフェンスがいることで分かるようになりました」という山田哲汰選手(白樺学園高等学校)は、ポイントガードとして把握できることも多かったようです。ジェイコブス晶選手(横浜ビー・コルセアーズ)も「練習とゲームではスピードが違いますし、アップダウンも多くなります。練習したことをゲームの中で出せれば良いプレーも見えていますし、みんなとも分かり合うこともできました」と手応えを感じています。
就任当初から徹底させているボックスアウトやディフェンスに関しては意識してプレーする姿が見られており、マルチネスヘッドコーチも及第点を与えました。しかし、課題点として「イージーミスやターンオーバーが目立っています」と指摘。まだ2回目の合宿であり、チームメイト同士の特徴を把握し切れておらず、プレーが合わないのも一つの原因です。それ以外にも、「判断力やスキルのレベルが足りていなかったり、慌ててプレーしていたり、ほんの少し速すぎたり、逆に遅れたりすることでタイミングが合わずにターンオーバーも起きています」とマルチネスヘッドコーチは挙げ、その原因は多岐にわたる状況です。この課題を克服するためにも、「選手たちがこのチームでの役割を理解できるかどうかがカギを握ります」と続け、所属チームや国内での戦いとは違うプレースタイルを受け入れることが第一歩となります。
ジェイコブス選手はミスを減らすために、「新しいシステムを覚えることや、一緒に長くプレーしたことのない選手たちとチームワークを短い間でもしっかり作れるように意識しています。そのためにも一番大事なのがコミュニケーションであり、そこを意識してがんばっているところです」と言うように、お互いを知ることも先決です。山田選手も「ミスがあった後にしっかり全員で集まって、話し合うようにしています。このプレーのときはこうしようなどコミュニケーションができていたからこそ、(2日目の練習)最後のゲームでも勝ち切ることができました。話すことが一番大事になります」と強調します。
唯一、特別指定選手としてBリーグでプレー経験があるジェイコブス選手は、日頃の練習から外国籍選手と一緒にプレーすることで、高さやフィジカルの差には慣れています。プロでの経験をこの合宿にも生かしており、「この中では身長が高い方なので、リバウンドは一番がんばらなければいけないと思っています。プロになっていろんなことが見えるようにもなっているので、それをまわりにもしっかり教えることはできていると思います」とリーダーシップを発揮しています。チームメイトだけではなく、マルチネスヘッドコーチにも積極的に話しかけ、多くのことを吸収していました。
8月21日より開幕が予定されている「FIBA U18アジア選手権」まで約3ヶ月。所属チームに戻った多くの選手は、インターハイへ向けて今合宿で学んだことを生かしてチームを引っ張っていくはずです。伸びしろしかない育成年代であり、次回合宿ではさらに成長した姿を見せてくれることを期待しています。
実戦形式の練習を多くした意図について、マルチネスヘッドコーチは「セルフィッシュなプレーをする選手はこのチームが求めるスタイルとは違います。ボールをシェアしながらチャンスを見極め、一番良いオプションを選択できる選手を求めています。良いパスを選択する状況判断ができているか、またはパスが通るようにアングルを変えてプレーできているかなどを評価基準として見極めています」と説明します。
ゲームが多かったことで、「スペーシングに関しては5-0のフォーメーション練習だけではまだ分からないところもありました。ゲームの速いスピードの中でどれだけコートを広く使ってノーマークを作ることができるかということも、ディフェンスがいることで分かるようになりました」という山田哲汰選手(白樺学園高等学校)は、ポイントガードとして把握できることも多かったようです。ジェイコブス晶選手(横浜ビー・コルセアーズ)も「練習とゲームではスピードが違いますし、アップダウンも多くなります。練習したことをゲームの中で出せれば良いプレーも見えていますし、みんなとも分かり合うこともできました」と手応えを感じています。
就任当初から徹底させているボックスアウトやディフェンスに関しては意識してプレーする姿が見られており、マルチネスヘッドコーチも及第点を与えました。しかし、課題点として「イージーミスやターンオーバーが目立っています」と指摘。まだ2回目の合宿であり、チームメイト同士の特徴を把握し切れておらず、プレーが合わないのも一つの原因です。それ以外にも、「判断力やスキルのレベルが足りていなかったり、慌ててプレーしていたり、ほんの少し速すぎたり、逆に遅れたりすることでタイミングが合わずにターンオーバーも起きています」とマルチネスヘッドコーチは挙げ、その原因は多岐にわたる状況です。この課題を克服するためにも、「選手たちがこのチームでの役割を理解できるかどうかがカギを握ります」と続け、所属チームや国内での戦いとは違うプレースタイルを受け入れることが第一歩となります。
ジェイコブス選手はミスを減らすために、「新しいシステムを覚えることや、一緒に長くプレーしたことのない選手たちとチームワークを短い間でもしっかり作れるように意識しています。そのためにも一番大事なのがコミュニケーションであり、そこを意識してがんばっているところです」と言うように、お互いを知ることも先決です。山田選手も「ミスがあった後にしっかり全員で集まって、話し合うようにしています。このプレーのときはこうしようなどコミュニケーションができていたからこそ、(2日目の練習)最後のゲームでも勝ち切ることができました。話すことが一番大事になります」と強調します。
唯一、特別指定選手としてBリーグでプレー経験があるジェイコブス選手は、日頃の練習から外国籍選手と一緒にプレーすることで、高さやフィジカルの差には慣れています。プロでの経験をこの合宿にも生かしており、「この中では身長が高い方なので、リバウンドは一番がんばらなければいけないと思っています。プロになっていろんなことが見えるようにもなっているので、それをまわりにもしっかり教えることはできていると思います」とリーダーシップを発揮しています。チームメイトだけではなく、マルチネスヘッドコーチにも積極的に話しかけ、多くのことを吸収していました。
8月21日より開幕が予定されている「FIBA U18アジア選手権」まで約3ヶ月。所属チームに戻った多くの選手は、インターハイへ向けて今合宿で学んだことを生かしてチームを引っ張っていくはずです。伸びしろしかない育成年代であり、次回合宿ではさらに成長した姿を見せてくれることを期待しています。