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女子U16/U17日本代表:第1次強化合宿レポート「元気に明るい練習をしながら強くなっていきたい」三次真歩選手
2022年度バスケットボール女子U16/U17日本代表チームは候補選手26名を招集し、5月10日〜12日の期間、女子U18日本代表チームとともに第1次強化合宿を実施。6月24日より予定されている「FIBA U16女子アジア選手権」、そこで上位4チームに出場権が与えられる7月9日に開幕する「FIBA U17女子ワールドカップ」進出を想定し、強化とともにメンバー選考を行う機会となりました。

女子U18日本代表チームに胸を借り、実戦形式のスクリメージを行い、藪内夏美ヘッドコーチはさまざまな組み合わせを試します。例えば、193cmの福王伶奈選手(桜花学園高校2年)を起点とすることで、「ビッグマンを使うポイントガード陣も楽しみな選手が多いです」と期待を寄せます。

ポイントガードの一人である三次真歩選手(広島県立広島皆実高校3年)が得意とするスクリーンプレー。スクリメージでは、短期間ながら早くもチームメイトと息の合ったプレーを見せます。また、日本の武器となるディフェンスでも活躍し、自信を持ってプレッシャーをかけています。一方、「ジャンプシュートと3ポイントシュートがあまり打てず、それによってシュートパターンも減ってしまったと感じています」と課題点を挙げます。しかし、練習を重ねるごとに積極性が増し、思いきって打つシーンを増やしていました。



昨年のウインターカップ決勝では、先発として活躍した八木悠香選手(京都精華学園高校2年)。この中では実戦経験も豊富ですが、「自分よりも身長が高い選手が多いので、いつもの4番ポジションとは違って、3番ポジションにも取り組んでいます」と話し、新たな刺激を受けています。ポジションアップに対し、「3番ポジションでは身長が高くなることで、飛び込みリバウンドに行けると思いました。3ポイントシュートを積極的に打つことも求められており、自チームに戻っても継続していきたいです」と前向きに捉えています。



藪内ヘッドコーチは、「約束ごとやフォーメーションの形は作りましたが、さらに選手がどうクリエイトしてプレーするかを見ています」という基準を設けて、評価しています。それに対し、選手たちはそれぞれの持ち味を発揮するとともに、国際大会では全てのポジションで身長が劣ることも理解し、工夫しながらプレーを試みていました。三次選手は「ミスを誘う激しいディフェンスからの得点を増やしていくことが大事になります。チームの中でしっかりコミュニケーションを取って、元気に明るい練習をしながら強くなっていきたいです」と言い、はじめてとなる国際大会への出場を目指します。