女子ユニバ日本代表:第1次強化合宿レポート「ワールドユニバーシティゲームズで自分のバスケットを見せたい」岡田英里選手
1年延期となり、6月26日より開幕する「成都2021 FISU ワールドユニバーシティゲームズ」へ向け、2022年度女子ユニバ日本代表は4月21日から24日の期間、第1次強化合宿を実施。トヨタ自動車アンテロープスの優勝で幕を閉じたWリーグで活躍する大学出身の17人を招集し、選手選考とともに急ピッチでのチーム作りがはじまりました。
前回大会(2019年/ナポリ)は4位、その前の2017年/台北大会では決勝へ進出し、オーストラリアに78-85と惜しくも敗れましたが、見事に銀メダルを獲得。メダリストとなった小笠原美奈選手や中田珠未選手(ENEOSサンフラワーズ)、藤本愛妃選手(富士通レッドウェーブ)をはじめ、前回大会出場メンバーも多くおり、ふたたび世界と戦うチャンスを目指します。
今シーズンのWリーグ アウォードにて、平末明日香選手(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)はベスト6thマン、吉田舞衣選手(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)はルーキー・オブ・ザ・イヤーをそれぞれ受賞。さらに、優勝したトヨタ自動車をはじめとしたプレーオフやファイナルを経験できた選手も多くいます。「昨年の合宿と比較しても、やはり1シーズンWリーグで経験してきたことで、こちらの要求に対してすぐ反応してくれます。反応のスピードが全然違います」と小笠原真人ヘッドコーチは評価し、選手たちの成長により順調に強化を進めています。
小さな日本が世界に勝つためには、スピードや運動量で上回らなければなりません。それに対し、小笠原ヘッドコーチは「運動量で上回るプレーとはどういう場面で、どういう動きをすれば良いか」と細部に強調して指導しています。ディフェンスでは、もう一歩前に出てプレッシャーをかけることや手をしっかり動かすこと。オフェンスでは、「とにかくペイントを強く、しつこく、かしこく攻めよう」というコンセプトを掲げ、高さに対抗するために具体的な運動量を上げるポイントを指導しています。
シャンソンで1シーズンを全うし、プレーオフではセミファイナルまで経験した佐藤由璃果選手。
「3ポイントシュートの練習をしてきたので、前回大会のときよりも積極的に打てるようになっています。国際大会では3ポイントシュートが重要な武器であり、しっかり決めることができれば、世界を相手にも競った試合ができると思っています。また、シュートを狙いつつドライブに行くプレーは、Wリーグでオリンピックに出場した選手たちにも通用できたという手応えは感じています」と成長した姿を見せます。
大きな選手が少ない女子ユニバ日本代表では、176cmの佐藤選手もインサイドを守ることやリバウンドが求められます。
前回大会を通じて、「相手は大きかったですが、体の当たりに対しては日本も負けていませんでした。しかし、リバウンドでは高さがある分、その場でボックスアウトをしても上からボールを取られてしまいます。そこを少しずつ対応していったことで、最後のポルトガル戦では飛び込みリバウンドからボールを取ることもできたので、その良い部分は生かしていきたいです」と経験してきたことを思い出しながら、準備しています。
岡田英里選手(富士通レッドウェーブ)にとっては前回大会が自身初の国際試合であり、「本当に大きくて、リーチの長さも日本での試合とは全然違いました。でも、だからこそバウンドパスが通ることも分かりました。大きいことが長所である選手にとっても、やりづらい部分があることを知りました」と気付かされたことも多くありました。
その経験をWリーグでも生かしながら富士通では町田瑠唯選手のバックアップを務め、ファイナルに出場したことで経験値を上げています。ファイナルを終えた4日後には、すでに合宿がスタートしましたが、「チームとしてファイナルで敗れたことはすごく悔しかったですし、自分としてもそれほど活躍できず、チームに貢献できていなかったと思っています。応援してくれたファンの皆さんには、ワールドユニバーシティゲームズで自分のバスケットを見せたいという思いがあります」と気持ちをしっかりと切り替えて臨んでいました。
昨秋に行われた女子アジアカップで5連覇に輝いた女子日本代表であり、永田萌絵選手(トヨタ自動車アンテロープス)と中田選手はそのときのメンバーです。しかし、その後の所属チームではなかなかプレータイムをつかむことができなかった今シーズンであり、同じような選手も多くいます。小笠原ヘッドコーチは、「1日1日の練習で全力を出すことで自信を取り戻してもらいたい」と本来の力を発揮させ、成長させることにも注力しています。
「この合宿で一緒に練習することで、それぞれのウィークポイントも見えてきます。その改善点をアドバイスし、しっかり成長して所属チームに持ち帰り、次の女子日本代表に選ばれるようにつなげてくれれば良いと思っています。Wリーグに戻ればライバルにはなりますが、1人のコーチとして将来活躍する姿を見たいし、それを見ることがコーチ冥利に尽きます。だからこそ、こちらも必死になっていろんなことを教えています」
同世代であり、前回大会などこれまでのアンダーカテゴリーで一緒にプレーした経験もある選手たち。明るく、仲の良いチームワークこそが、このチームの最大の特徴であり、「良いキャラクターが揃っており、今までにないチームカラーになるかもしれません。選手たちの性格的な良さを引き出しながらチームを作っていきたいです」と小笠原ヘッドコーチが引っ張り、金メダル獲得を目指します。
前回大会(2019年/ナポリ)は4位、その前の2017年/台北大会では決勝へ進出し、オーストラリアに78-85と惜しくも敗れましたが、見事に銀メダルを獲得。メダリストとなった小笠原美奈選手や中田珠未選手(ENEOSサンフラワーズ)、藤本愛妃選手(富士通レッドウェーブ)をはじめ、前回大会出場メンバーも多くおり、ふたたび世界と戦うチャンスを目指します。
今シーズンのWリーグ アウォードにて、平末明日香選手(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)はベスト6thマン、吉田舞衣選手(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)はルーキー・オブ・ザ・イヤーをそれぞれ受賞。さらに、優勝したトヨタ自動車をはじめとしたプレーオフやファイナルを経験できた選手も多くいます。「昨年の合宿と比較しても、やはり1シーズンWリーグで経験してきたことで、こちらの要求に対してすぐ反応してくれます。反応のスピードが全然違います」と小笠原真人ヘッドコーチは評価し、選手たちの成長により順調に強化を進めています。
小さな日本が世界に勝つためには、スピードや運動量で上回らなければなりません。それに対し、小笠原ヘッドコーチは「運動量で上回るプレーとはどういう場面で、どういう動きをすれば良いか」と細部に強調して指導しています。ディフェンスでは、もう一歩前に出てプレッシャーをかけることや手をしっかり動かすこと。オフェンスでは、「とにかくペイントを強く、しつこく、かしこく攻めよう」というコンセプトを掲げ、高さに対抗するために具体的な運動量を上げるポイントを指導しています。
シャンソンで1シーズンを全うし、プレーオフではセミファイナルまで経験した佐藤由璃果選手。
「3ポイントシュートの練習をしてきたので、前回大会のときよりも積極的に打てるようになっています。国際大会では3ポイントシュートが重要な武器であり、しっかり決めることができれば、世界を相手にも競った試合ができると思っています。また、シュートを狙いつつドライブに行くプレーは、Wリーグでオリンピックに出場した選手たちにも通用できたという手応えは感じています」と成長した姿を見せます。
大きな選手が少ない女子ユニバ日本代表では、176cmの佐藤選手もインサイドを守ることやリバウンドが求められます。
前回大会を通じて、「相手は大きかったですが、体の当たりに対しては日本も負けていませんでした。しかし、リバウンドでは高さがある分、その場でボックスアウトをしても上からボールを取られてしまいます。そこを少しずつ対応していったことで、最後のポルトガル戦では飛び込みリバウンドからボールを取ることもできたので、その良い部分は生かしていきたいです」と経験してきたことを思い出しながら、準備しています。
岡田英里選手(富士通レッドウェーブ)にとっては前回大会が自身初の国際試合であり、「本当に大きくて、リーチの長さも日本での試合とは全然違いました。でも、だからこそバウンドパスが通ることも分かりました。大きいことが長所である選手にとっても、やりづらい部分があることを知りました」と気付かされたことも多くありました。
その経験をWリーグでも生かしながら富士通では町田瑠唯選手のバックアップを務め、ファイナルに出場したことで経験値を上げています。ファイナルを終えた4日後には、すでに合宿がスタートしましたが、「チームとしてファイナルで敗れたことはすごく悔しかったですし、自分としてもそれほど活躍できず、チームに貢献できていなかったと思っています。応援してくれたファンの皆さんには、ワールドユニバーシティゲームズで自分のバスケットを見せたいという思いがあります」と気持ちをしっかりと切り替えて臨んでいました。
昨秋に行われた女子アジアカップで5連覇に輝いた女子日本代表であり、永田萌絵選手(トヨタ自動車アンテロープス)と中田選手はそのときのメンバーです。しかし、その後の所属チームではなかなかプレータイムをつかむことができなかった今シーズンであり、同じような選手も多くいます。小笠原ヘッドコーチは、「1日1日の練習で全力を出すことで自信を取り戻してもらいたい」と本来の力を発揮させ、成長させることにも注力しています。
「この合宿で一緒に練習することで、それぞれのウィークポイントも見えてきます。その改善点をアドバイスし、しっかり成長して所属チームに持ち帰り、次の女子日本代表に選ばれるようにつなげてくれれば良いと思っています。Wリーグに戻ればライバルにはなりますが、1人のコーチとして将来活躍する姿を見たいし、それを見ることがコーチ冥利に尽きます。だからこそ、こちらも必死になっていろんなことを教えています」
同世代であり、前回大会などこれまでのアンダーカテゴリーで一緒にプレーした経験もある選手たち。明るく、仲の良いチームワークこそが、このチームの最大の特徴であり、「良いキャラクターが揃っており、今までにないチームカラーになるかもしれません。選手たちの性格的な良さを引き出しながらチームを作っていきたいです」と小笠原ヘッドコーチが引っ張り、金メダル獲得を目指します。