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男子U16日本代表:第3次強化合宿レポート「全員がボールに絡むセットプレーが増えています」梶谷崇太選手
2022年度バスケットボール男子U16日本代表チームは4月12日〜15日の期間、新たにアレハンドロ・マルチネスヘッドコーチを迎え、第3次強化合宿を実施。6月12日から開幕する「FIBA U16 アジア選手権」へ向け、短期間でチームを作らなければなりません。さらに、その大会で4位以上となり、翌7月に行われる「FIBA U17 ワールドカップ」出場を目指します。

選手たちのプレーを見た印象について、マルチネスヘッドコーチは「練習に臨む姿勢がすばらしく、私もそこを大事にしています。よく話を聞いており、より良くなろうとトライしてくれており、非常にがんばってくれています」と評価。「コーチが新しくなり、選手たちにとっては戸惑う部分もあるかと思いますが、それでも一生懸命がんばっていました。これから続く合宿でも同じ姿勢で取り組んでいけば、必ず良いチームになります」と可能性を感じています。

昨年6月の合宿にも参加した梶谷 崇太選手(広島県立広島皆実高等学校)は、「スタッフの体制が変わり、プレースタイルも変わったことで、ガードとして覚えることが増えました。自分からチームに発信し、積極的に得点を取りに行くことを意識して取り組んでいます」とその変化を感じています。マルチネスヘッドコーチが目指すスタイルに対し、「おもしろそうです」という梶谷選手。



「前回まではガードが起点となってコールをするセットでしたが、今回は全員がボールに絡むセットプレーが増えています。自チームではどちらかと言うと、自分が主となって組み立てなければいけないですが、このチームでは力のある選手がいっぱいいるので、まわりを生かせるようにプレーしています」

2次合宿から約1年が経ち、昨年末のウインターカップなど全国大会で活躍してきた選手が集まっています。その中で、Bリーグのユースチームで活躍する選手もいれば、全国とはまだ縁のない選手もいます。長谷川 比源選手(横浜清風高等学校)は「大きな選手が多いので、ドライブした後のフィニッシュの仕方などを練習できる機会だといつも思っています。同じサイズでもアウトサイドシュートが得意な選手もおり、自分も3ポイントシュートの精度をもっと高めていきたいです」と刺激を受け、そして自身の成長も実感していました。



マルチネスヘッドコーチが目指すスタイルに対し、「前回まではピックをかける役割でまわりを生かすプレーが多かったですが、今回はビッグマン自身を生かすプレーもあります。自分に合っている感じがしています」と長谷川選手も好感触を得ています。ウインターカップで優勝した福岡大学附属大濠高等学校をはじめ、間近で見る全国区の選手たちに対し、「プレーの幅が広いです。間近で見ながら勉強させてもらっています」とこの機会を有効活用しています。

マルチネスヘッドコーチをはじめ、練習に関わる全てのコーチ陣がミスだけではなく、上手く行ったときにも一度止めて、なぜそのプレーができたのかを選手たちにフィードバックさせながら理解度を高めていました。基本的なフォーメーションを用意し、それをベースにしながら、最終的には選手たち自身がクリエイトすることをマルチネスヘッドコーチは求めています。ミスを恐れることなく選手たちは積極的にチャレンジし、良いプレーにはコーチも選手も一緒になって拍手を送りながらチーム力を高めています。