女子U18日本代表:エントリーキャンプレポート「センターでもリバウンドを取ったあとは積極的にボールを運ぶこと」古谷早紀選手
今年9月に開催が予定されている「FIBA U18 女子アジア選手権」へ向け、2022年度バスケットボール女子 U18 日本代表チームは4月12日〜14日の期間、エントリーキャンプを実施。候補選手28名を招集し、最初の選考会がスタートしました。選考基準に対して藪内夏美ヘッドコーチは、「走れる選手、1on1で打開できる(打開しようとする)選手、体の当たりに対して積極的な選手」を挙げ、ディフェンスで前からプレッシャーをかけ続けるフルコートバスケを目指してチーム作りを行っています。
先月行われた女子U16/U17日本代表の合宿と比較し、「一つ年齢が上がるだけですが、この世代は理解度も高く、エネルギーや自己主張も含めて、これほど違うのかと驚かされています」という藪内ヘッドコーチ。
「戦術的な理解度が高く、こちらから課題を与えながら選手たちが考えてプレーを作ってもらうようにしています。もちろん、もっと高いレベルを求めていきたいので、さらに高い課題を要求し、それに対して取り組んでもらいながらレベルアップを図っています」
はじめて合宿に参加した古谷早紀選手(筑波大学1年)は、「世界と戦うためには速く攻めなければいけない、とヘッドコーチが仰っており、センターでもリバウンドを取ったあとは積極的にボールを運ぶことを教わりました。これまでは、まずガードにボールを預けてから走ることが多かったですが、女子日本代表でも髙田(真希)選手(デンソーアイリス)がボールを運ぶシーンを見て、自分も積極的にボールを運び、ディフェンスではセンターでも上からプレッシャーをかけるように、もっと練習していきたいです」とお姉さんたちの活躍により、イメージしながらこのチームが目指すスタイルを吸収しています。
選手たちは東京オリンピックや2月に大阪で行われたFIBA 女子ワールドカップ予選をしっかり見ており、「3ポイントシュートが日本の武器ですが、オフェンスよりもチームで守ってブレイクにつなげることも日本の特徴です。しっかり守って、良いオフェンスにつなげられるようにすることが、自分にとっても学べる機会になっています」と古谷選手は話しており、ディフェンスからチームに貢献できるように意識していました。
萩原加菜選手(浜松開誠館高校3年)も女子日本代表の試合を見て、「ブレイクを出すことは世界でも通用している部分だと思っていました」と同じようなプレーを狙うポイントガード。国際大会では必然的に大きな相手と対戦することになり、「レイアップシュートに行くことが多いですが、シュートを打つ際に体を当てていくことやスペースを作ることを学びました。ゴール下まで行かなくても、どこからでもシュートを打てるように意識しています」という萩原選手は、まだ見ぬ世界のライバルをイメージしながら練習に取り組んでいます。
この世代の次はもう女子日本代表であり、一気通貫の強化を行う中で、一番習得しておかなければいけないのが「スペーシング」と藪内ヘッドコーチは強調します。ボールに対して密集してしまうことがまだあり、その見た目から「ブドウになっている」と藪内ヘッドコーチはオリジナル用語で指摘します。
「目的なくボールに寄って行く傾向があり、人がいるところに集まってしまうことが多いです。スペーシングをしっかりと理解して、コートを広く使ってクリエイトできるようになることを目指しています。女子日本代表はスペシャリストが集まり、それぞれの役割が明確になります。でも、この年代はまだいろんなことができ、スペシャリストがいないからこそ、全員でスペースを作って攻めていかなければなりません」という指導で、女子日本代表へとつなげていきます。
エントリーキャンプを終え、「フィジカルや走る力がとても高い選手が揃っています。40分間フルコートでプレスディフェンスが実現できるチームが作れそうだな、というイメージが沸きました」と藪内ヘッドコーチは期待しており、今後も大会へ向けた強化を進めていきます。
■エントリーキャンプ 参加メンバー表(28名)
八十川 ゆずゆ(筑波大学1年)
佐坂 光咲(白鷗大学1年)
大脇 晴(東京医療保健大学1年)
山本 遥香(立命館大学1年)
瀬川 怜奈(専修大学1年)
古谷 早紀(筑波大学1年)
清水 絢(白鷗大学1年)
横山 智那美(桜花学園高校3年)
高木 美波(桜花学園高校3年)
森 美麗(桜花学園高校3年)
前田 理咲子浜松開誠館高校3年
鈴木 杜和(桜花学園高校3年)
五十嵐 羽琉(山形県立山形中央高校3年)
深瀬 凜海(正智深谷高校3年)
美浪 ひかる(安城学園高校3年)
萩原 加奈(浜松開誠館高校3年)
長谷川 蛍(明秀学園日立高校3年)
梅村 成理(明星学園高校3年)
三井 優和(山形県立山形中央高校3年)
永野 紗弥香(安城学園高校3年)
藪 未奈海(八雲学園高校3年)
澤 知央(龍谷富山高校3年)
森岡 ほのか(札幌山の手高校3年)
都野 七海(大阪薫英女学院高校3年)
池田 凜(明星学園高校3年)
山本 雪鈴(大阪桐蔭高校3年)
山宮 好葉(東京成徳大学高校3年)
中老 小雪(浜松開誠館高校2年)
先月行われた女子U16/U17日本代表の合宿と比較し、「一つ年齢が上がるだけですが、この世代は理解度も高く、エネルギーや自己主張も含めて、これほど違うのかと驚かされています」という藪内ヘッドコーチ。
「戦術的な理解度が高く、こちらから課題を与えながら選手たちが考えてプレーを作ってもらうようにしています。もちろん、もっと高いレベルを求めていきたいので、さらに高い課題を要求し、それに対して取り組んでもらいながらレベルアップを図っています」
はじめて合宿に参加した古谷早紀選手(筑波大学1年)は、「世界と戦うためには速く攻めなければいけない、とヘッドコーチが仰っており、センターでもリバウンドを取ったあとは積極的にボールを運ぶことを教わりました。これまでは、まずガードにボールを預けてから走ることが多かったですが、女子日本代表でも髙田(真希)選手(デンソーアイリス)がボールを運ぶシーンを見て、自分も積極的にボールを運び、ディフェンスではセンターでも上からプレッシャーをかけるように、もっと練習していきたいです」とお姉さんたちの活躍により、イメージしながらこのチームが目指すスタイルを吸収しています。
選手たちは東京オリンピックや2月に大阪で行われたFIBA 女子ワールドカップ予選をしっかり見ており、「3ポイントシュートが日本の武器ですが、オフェンスよりもチームで守ってブレイクにつなげることも日本の特徴です。しっかり守って、良いオフェンスにつなげられるようにすることが、自分にとっても学べる機会になっています」と古谷選手は話しており、ディフェンスからチームに貢献できるように意識していました。
萩原加菜選手(浜松開誠館高校3年)も女子日本代表の試合を見て、「ブレイクを出すことは世界でも通用している部分だと思っていました」と同じようなプレーを狙うポイントガード。国際大会では必然的に大きな相手と対戦することになり、「レイアップシュートに行くことが多いですが、シュートを打つ際に体を当てていくことやスペースを作ることを学びました。ゴール下まで行かなくても、どこからでもシュートを打てるように意識しています」という萩原選手は、まだ見ぬ世界のライバルをイメージしながら練習に取り組んでいます。
この世代の次はもう女子日本代表であり、一気通貫の強化を行う中で、一番習得しておかなければいけないのが「スペーシング」と藪内ヘッドコーチは強調します。ボールに対して密集してしまうことがまだあり、その見た目から「ブドウになっている」と藪内ヘッドコーチはオリジナル用語で指摘します。
「目的なくボールに寄って行く傾向があり、人がいるところに集まってしまうことが多いです。スペーシングをしっかりと理解して、コートを広く使ってクリエイトできるようになることを目指しています。女子日本代表はスペシャリストが集まり、それぞれの役割が明確になります。でも、この年代はまだいろんなことができ、スペシャリストがいないからこそ、全員でスペースを作って攻めていかなければなりません」という指導で、女子日本代表へとつなげていきます。
エントリーキャンプを終え、「フィジカルや走る力がとても高い選手が揃っています。40分間フルコートでプレスディフェンスが実現できるチームが作れそうだな、というイメージが沸きました」と藪内ヘッドコーチは期待しており、今後も大会へ向けた強化を進めていきます。
■エントリーキャンプ 参加メンバー表(28名)
八十川 ゆずゆ(筑波大学1年)
佐坂 光咲(白鷗大学1年)
大脇 晴(東京医療保健大学1年)
山本 遥香(立命館大学1年)
瀬川 怜奈(専修大学1年)
古谷 早紀(筑波大学1年)
清水 絢(白鷗大学1年)
横山 智那美(桜花学園高校3年)
高木 美波(桜花学園高校3年)
森 美麗(桜花学園高校3年)
前田 理咲子浜松開誠館高校3年
鈴木 杜和(桜花学園高校3年)
五十嵐 羽琉(山形県立山形中央高校3年)
深瀬 凜海(正智深谷高校3年)
美浪 ひかる(安城学園高校3年)
萩原 加奈(浜松開誠館高校3年)
長谷川 蛍(明秀学園日立高校3年)
梅村 成理(明星学園高校3年)
三井 優和(山形県立山形中央高校3年)
永野 紗弥香(安城学園高校3年)
藪 未奈海(八雲学園高校3年)
澤 知央(龍谷富山高校3年)
森岡 ほのか(札幌山の手高校3年)
都野 七海(大阪薫英女学院高校3年)
池田 凜(明星学園高校3年)
山本 雪鈴(大阪桐蔭高校3年)
山宮 好葉(東京成徳大学高校3年)
中老 小雪(浜松開誠館高校2年)