3x3U23女子日本代表:第19回アジア競技大会選手選考合宿レポート「3×3をきっかけに5人制で活躍できるような選手になりたい」窪田真優選手
3×3女子U23日本代表チームは4月4日(月)〜8日(金)の期間、本年9月に中国・杭州市で開催予定の「第19回アジア競技大会 (2022杭州)」へ向けた強化と選手選考を兼ねた最初の合宿を実施。2月に開催された「3×3 Next College Monsters Festival 2022」やこの合宿ではじめて3×3に触れる選手ばかりの中、ルールやランキングなど競技の特徴を把握するところからスタートしました。
長きに渡り、3×3の強化や戦術に携わってきた長谷川誠コーチと中祖嘉人コーチ。U18やU23の若年層だけではなく、女子の場合はWリーグで活躍する選手がチャレンジするケースもあり、これまでも最初の合宿はゼロから丁寧に教えてきました。
「どうしても1on1が中心になってしまう傾向にありますが、それでは国際大会ではなかなか通用しません。実際にゲームを行うことで課題が露呈し、そこに対してアドバイスをしたり、ドリブルやパスに回数制限を与えたりしながら、一つずつ対処することを繰り返しています」と中祖コーチは言い、長谷川コーチとともに経験として培った解決策を練習に盛り込みながら一歩一歩前へ進めています。
「世界のトップチームになればなるほど、強引な1on1が少ない。これがキーポイントです」と中祖コーチは強調します。東京2020オリンピックで3×3日本代表が男女とも決勝トーナメント進出を果たせた要因のひとつであり、日本はチームプレーを武器に世界と戦わなければなりません。今合宿では広いスペースを有効活用しながら、3人が連動するための基礎づくりに重視していました。
昨年8月に行われた「FIBA U19 女子ワールドカップ」(5人制)に出場した田中平和選手と舘山萌菜選手(ともに白鷗大学)、江村優有選手(早稲田大学)が候補選手として選出されています。実際に同世代の世界トップクラスと対峙した舘山選手は、「海外の選手たちは背の高さやフィジカルの強さは日本にはないものがありました」と振り返り、よりフィジカルなプレーが求められる3×3でその経験を生かします。
舘山選手は「3×3 Next College Monsters Festival 2022」で優勝し、「5人制と比べて試合時間やショットクロックも短く、切り替えの速さに見応えがあります。広いスペースを使って1on1を仕掛けたり、その中でも3人で合わせてバスケするのがすごく楽しかったです」と魅力を感じています。その一方で、「ルールの違いにまだ慣れていないところがあります。今合宿で教えてもらったことを整理して、もっと良い方法があるのではないかと考えながらプレーしていきたいです」と話し、少しずつ3×3に順応しはじめています。
同大会に出場した窪田真優選手(桐蔭横浜大学)は、「ひとつの経験として楽しんでみようという感じでした。それがこのような代表候補に選出されるとは思っていなかったので、正直ビックリしています」という感想は他の選手も同じです。しかし、チャンスが巡ってきたことを前向きに捉え、選手たちは3×3の練習に励んでいます。「人数が少ない3×3は常に動き続けなければいけないので、ボールに対する動きやスペーシングの使い方などいろいろと勉強になることが多いです」と窪田選手は言い、5人制にも通用する技術が多いことをメリットとして挙げています。
3×3女子U23日本代表候補選手たちと変わらぬ年齢で東京2020オリンピックに出場した馬瓜ステファニー選手と山本麻衣選手(ともにトヨタ自動車アンテロープス)は、3×3を経て5人制女子日本代表として活躍する道を切り拓きました。
窪田選手も「3×3をきっかけにして、そこから5人制で活躍できるような選手に自分もなりたいと思っています」と同じ道を目指します。このチャンスに対し、「将来の夢につながるひとつの大事なステップなのかなと思っています。自分がこの先どうしたいかを考えるよりも、ここで得られる経験を良い方向につなげていきたいという思いが今は強く持っています」という窪田選手は全てを吸収すべく貪欲に取り組んでいました。
4年前のアジア競技大会は馬瓜選手と山本選手とともに、高校生だった奥山理々嘉選手(ENEOSサンフラワーズ)と今野紀花選手(ルイビル大学)の4人が出場。練習時間も少なく、5人制の選手として大会に出場していた馬瓜選手はケガ人が出たことで急きょ3×3も兼務することとなりましたが、銀メダルを獲得。馬瓜選手は5人制でも銅メダルに輝き、1つの大会で2種目に出場したのもはじめてであり、さらに両方でメダルを獲得する歴史を作りました。4人とも今では素晴らしい選手として成長したことを踏まえつつ、「あのときと比較すれば、今回のメンバーの方がポテンシャルは高い」とコーチ陣は声を揃え、期待を寄せています。
関連リンク
第19回アジア競技大会 (2022杭州) 大会公式サイト (英語 / 外部サイト)
長きに渡り、3×3の強化や戦術に携わってきた長谷川誠コーチと中祖嘉人コーチ。U18やU23の若年層だけではなく、女子の場合はWリーグで活躍する選手がチャレンジするケースもあり、これまでも最初の合宿はゼロから丁寧に教えてきました。
「どうしても1on1が中心になってしまう傾向にありますが、それでは国際大会ではなかなか通用しません。実際にゲームを行うことで課題が露呈し、そこに対してアドバイスをしたり、ドリブルやパスに回数制限を与えたりしながら、一つずつ対処することを繰り返しています」と中祖コーチは言い、長谷川コーチとともに経験として培った解決策を練習に盛り込みながら一歩一歩前へ進めています。
「世界のトップチームになればなるほど、強引な1on1が少ない。これがキーポイントです」と中祖コーチは強調します。東京2020オリンピックで3×3日本代表が男女とも決勝トーナメント進出を果たせた要因のひとつであり、日本はチームプレーを武器に世界と戦わなければなりません。今合宿では広いスペースを有効活用しながら、3人が連動するための基礎づくりに重視していました。
昨年8月に行われた「FIBA U19 女子ワールドカップ」(5人制)に出場した田中平和選手と舘山萌菜選手(ともに白鷗大学)、江村優有選手(早稲田大学)が候補選手として選出されています。実際に同世代の世界トップクラスと対峙した舘山選手は、「海外の選手たちは背の高さやフィジカルの強さは日本にはないものがありました」と振り返り、よりフィジカルなプレーが求められる3×3でその経験を生かします。
舘山選手は「3×3 Next College Monsters Festival 2022」で優勝し、「5人制と比べて試合時間やショットクロックも短く、切り替えの速さに見応えがあります。広いスペースを使って1on1を仕掛けたり、その中でも3人で合わせてバスケするのがすごく楽しかったです」と魅力を感じています。その一方で、「ルールの違いにまだ慣れていないところがあります。今合宿で教えてもらったことを整理して、もっと良い方法があるのではないかと考えながらプレーしていきたいです」と話し、少しずつ3×3に順応しはじめています。
同大会に出場した窪田真優選手(桐蔭横浜大学)は、「ひとつの経験として楽しんでみようという感じでした。それがこのような代表候補に選出されるとは思っていなかったので、正直ビックリしています」という感想は他の選手も同じです。しかし、チャンスが巡ってきたことを前向きに捉え、選手たちは3×3の練習に励んでいます。「人数が少ない3×3は常に動き続けなければいけないので、ボールに対する動きやスペーシングの使い方などいろいろと勉強になることが多いです」と窪田選手は言い、5人制にも通用する技術が多いことをメリットとして挙げています。
3×3女子U23日本代表候補選手たちと変わらぬ年齢で東京2020オリンピックに出場した馬瓜ステファニー選手と山本麻衣選手(ともにトヨタ自動車アンテロープス)は、3×3を経て5人制女子日本代表として活躍する道を切り拓きました。
窪田選手も「3×3をきっかけにして、そこから5人制で活躍できるような選手に自分もなりたいと思っています」と同じ道を目指します。このチャンスに対し、「将来の夢につながるひとつの大事なステップなのかなと思っています。自分がこの先どうしたいかを考えるよりも、ここで得られる経験を良い方向につなげていきたいという思いが今は強く持っています」という窪田選手は全てを吸収すべく貪欲に取り組んでいました。
4年前のアジア競技大会は馬瓜選手と山本選手とともに、高校生だった奥山理々嘉選手(ENEOSサンフラワーズ)と今野紀花選手(ルイビル大学)の4人が出場。練習時間も少なく、5人制の選手として大会に出場していた馬瓜選手はケガ人が出たことで急きょ3×3も兼務することとなりましたが、銀メダルを獲得。馬瓜選手は5人制でも銅メダルに輝き、1つの大会で2種目に出場したのもはじめてであり、さらに両方でメダルを獲得する歴史を作りました。4人とも今では素晴らしい選手として成長したことを踏まえつつ、「あのときと比較すれば、今回のメンバーの方がポテンシャルは高い」とコーチ陣は声を揃え、期待を寄せています。
関連リンク
第19回アジア競技大会 (2022杭州) 大会公式サイト (英語 / 外部サイト)