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【Jr.ウインターカップ2021-22 現地レポート】冬の全国でかけがえのない経験を重ねる大阪薫英女学院
「Jr.ウインターカップ2021-22 2021年度 第2回全国U15 バスケットボール選手権大会」(以下、Jr.ウインターカップ2020-21) は、大会初日を迎えた。

女子1回戦の第1試合に登場したのは大阪薫英女学院中 (大阪) と八王子市立第一中 (東京)。ともに夏の全国中学校バスケットボール大会 (以下、全中) に幾度となく出場している強豪チームだ。

試合は、序盤こそシーソーゲームの展開となったが、「ルーズボールを第1クォーターは取り切れていなかったのですが、それを取れるようになってからは、速攻が出るようになったと思います」(市川藤乃ヘッドコーチ) という大阪薫英女学院中が第2クォーター以降、徐々に八王子一中を引き離す。後半も攻防において激しい動きを見せた大阪薫英女学院中が66-42で勝利。2回戦へとコマを進めた。



大阪薫英女学院中は今年、近畿大会で敗れて夏の全中は出場を逃した。その敗戦をキッカケに、以降は「ディフェンスから速攻のチーム」にスタイルを変更。「ディフェンス、ルーズボール、リバウンド」に重きを置いて強化を図り、Jr.ウインターカップ2020-21の大阪府予選ではライバルたちにリベンジを果たしての初出場となった。

それまでなら、単独チームで出場を目指す全国大会は全中だけだったが、昨年よりJr.ウインターカップが新設されたことで、「(全国を目指す) チャンスが2回あるということは非常にうれしいです」と市川ヘッドコーチは言う。加えて、何より選手たちのモチベーションにつながるとも語った。

さらには、「今年の3年生は夏も全中に出場できず、1度も全国大会を経験していなかったので、最後に全国に行くことができて良かったです」と指揮官は、全国という貴重な経験を積むことができることも大きいと強調した。

1月のこの時期は、すでに1、2年生主体の新チームも動いている時期。そのため、今大会はチームに3年生と2年生の2人のキャプテンが存在する。

「最初は緊張しましたが、最後は自分たちのバスケットをしようと思い、それができたと思います」と、初戦の感想を語ったのは3年生キャプテンの #4 林琴美。自身初となる全国のコートに立ち、「高校でもバスケットを続けるので、こういった (全国大会の) 経験をすることで、さらに上のレベルでプレーできるようになりたいと思っています」と意気込んだ。



3年生にとっては中学校最後の大会。一試合一試合の戦いが、彼女たちの財産となる。大阪薫英女学院中は、明日の2回戦で藤崎町立藤崎中 (青森) と対戦する。