【SoftBank ウインターカップ2021 現地レポート】勝敗を分けたポイントガードの “自信” の差
試合終了のブザーをベンチで聞き、中部大学第一の2年生ポイントガード、#17下山瑛司はうなだれた。
「SoftBank ウインターカップ2021 令和3年度 第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会 (以下、ウインターカップ2021) の男子3回戦、インターハイ王者にして、今大会の第1シードだった中部大学第一が敗れた。相手は福岡大学附属大濠。最終スコアは57-65である。
この両校はインターハイの準決勝でも対戦しており、そのときは中部大学第一が83-69で勝っている。福岡大学附属大濠としては当然、リベンジを狙っていたはずだ。そのことは中部大学第一も十分にわかっていた。
果たしてゲームは前半を終えて32-32の同点。勝負は後半に持ち越された。先に抜け出したのは中部大学第一である。第3クォーターの残り4分30秒で46-39と7点リードを奪っている。
そこで勝利を確信したわけではないだろう。しかしこの7点が中部大学第一にとって、最後の最大得点差となった。少しずつ福岡大学附属大濠に追い上げられていく。
そして第4クォーターの中盤、2点差に詰められたところで、下山が福岡大学附属大濠のプレスディフェンスにミスを犯してしまう。失点で同点。さらにプレスディフェンスを仕掛けてくる福岡大学附属大濠に対して、下山は再びミス。
最終スタッツの彼のターンオーバーは4つ。そのうちの 2 つを重要な局面で犯してしまった。
「ガードとして全然ダメダメな試合で、自分がミスしてチームの流れも悪くなってしまったので……全然ダメでした」
試合後、下山は自身の出来をそう振り返る。6得点・8アシストをするなど、持ち前のスピードで通用するところもなくはなかった。しかし試合の勝敗を決めると言われるポジションにあっては、反省のほうが頭の中を占めていく。
しかもマッチアップしたのは、U19日本代表にも名を連ねた福岡大学附属大濠#13岩下准平である。彼もまた5つのターンオーバーを犯したが、22得点・8リバウンド・4アシストも同時に記録している。下山にとっては1学年上の対戦相手だが、そこから学ぶことも多かったと認める。
「岩下さんは自信があるから思いきりプレーしていて、3 ポイントシュートも思いきり打っていました。マッチアップしていても、ひとつひとつのプレーをやりきっている感じがしたので、自分ももっと練習をして、自信をつけて、試合に臨めるようにします」
そして彼はこう続ける。
「今回は自分のミスで負けてしまったので、来年は練習からもっと詰めていきたいです。プレーのダメだったところも忘れることなく、練習をし続けて、来年はまた違った自分で戦えればと思います」
悔恨を力に変えて―― 中部大学第一のスピードスターはもう一段上のステージに向かって、高校生活最後の1年を全力で過ごしていく。
「SoftBank ウインターカップ2021 令和3年度 第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会 (以下、ウインターカップ2021) の男子3回戦、インターハイ王者にして、今大会の第1シードだった中部大学第一が敗れた。相手は福岡大学附属大濠。最終スコアは57-65である。
この両校はインターハイの準決勝でも対戦しており、そのときは中部大学第一が83-69で勝っている。福岡大学附属大濠としては当然、リベンジを狙っていたはずだ。そのことは中部大学第一も十分にわかっていた。
果たしてゲームは前半を終えて32-32の同点。勝負は後半に持ち越された。先に抜け出したのは中部大学第一である。第3クォーターの残り4分30秒で46-39と7点リードを奪っている。
そこで勝利を確信したわけではないだろう。しかしこの7点が中部大学第一にとって、最後の最大得点差となった。少しずつ福岡大学附属大濠に追い上げられていく。
そして第4クォーターの中盤、2点差に詰められたところで、下山が福岡大学附属大濠のプレスディフェンスにミスを犯してしまう。失点で同点。さらにプレスディフェンスを仕掛けてくる福岡大学附属大濠に対して、下山は再びミス。
最終スタッツの彼のターンオーバーは4つ。そのうちの 2 つを重要な局面で犯してしまった。
「ガードとして全然ダメダメな試合で、自分がミスしてチームの流れも悪くなってしまったので……全然ダメでした」
試合後、下山は自身の出来をそう振り返る。6得点・8アシストをするなど、持ち前のスピードで通用するところもなくはなかった。しかし試合の勝敗を決めると言われるポジションにあっては、反省のほうが頭の中を占めていく。
しかもマッチアップしたのは、U19日本代表にも名を連ねた福岡大学附属大濠#13岩下准平である。彼もまた5つのターンオーバーを犯したが、22得点・8リバウンド・4アシストも同時に記録している。下山にとっては1学年上の対戦相手だが、そこから学ぶことも多かったと認める。
「岩下さんは自信があるから思いきりプレーしていて、3 ポイントシュートも思いきり打っていました。マッチアップしていても、ひとつひとつのプレーをやりきっている感じがしたので、自分ももっと練習をして、自信をつけて、試合に臨めるようにします」
そして彼はこう続ける。
「今回は自分のミスで負けてしまったので、来年は練習からもっと詰めていきたいです。プレーのダメだったところも忘れることなく、練習をし続けて、来年はまた違った自分で戦えればと思います」
悔恨を力に変えて―― 中部大学第一のスピードスターはもう一段上のステージに向かって、高校生活最後の1年を全力で過ごしていく。