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【SoftBank ウインターカップ2021 現地レポート】3年ぶりにベスト4となった昭和学院の3年生たちが見せた意地
因縁の対決が今年は準々決勝で実現した。

「SoftBank ウインターカップ2021 令和3年度 第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の女子準々決勝、昭和学院と岐阜女子が準決勝進出を懸けて対戦した。

両チームは、前回大会でも3回戦で対戦。このときは、大接戦の末に昭和が3点差で勝利しており、奇しくも、当時と同じBコートで試合は行われた。

岐阜女子はインサイドの#7 アググア チカ チュクウを起点に。昭和学院は#8 花島百香を中心に得点を挙げ、序盤から互いに一歩も引かない。後半には、一時、岐阜女子がリードしたものの、すぐに昭和学院も決め返し、岐阜女子が僅か3点リードで第3クォーターを終えた。

迎えた第4クォーター、「最初は緊張してしまって、何もプレーすることができなかったのですが、(コーチの) 鈴木 (親光) 先生にここでやらなかったら悔いが残るだけと言われ、後半は得意としているドライブとかリバウンドを積極的にやろうと思いました」という#7 田平真弥が4連続得点で奮起。この田平の活躍もあった昭和学院が逆転に成功すると、#9 田嶋優希奈も続き、リードを広げる。終盤にも岐阜女子の反撃の芽を摘むように、昭和学院は#7 田平らが要所でリバウンドを奪い、主導権を渡さない。そのまま追いかける岐阜女を振り切り67‐65で勝利した。



「途中、よく辛抱してくれたと思います。5点差ぐらいでついていけばチャンスがあるという話は昨日のミーティングでしていたのですが、約束通り5点差でついていってくれました。最後は運がこっちに転がってきたと思います」

試合後、昭和学院の鈴木コーチはこう試合を振り返った。

この試合では昭和学院の4選手が2桁得点。#5 石橋花穂、#7 田平、#4 花島百香、#9 田嶋といずれも3年生たちで、「田嶋と石橋はもう毎日頑張ってくれていて、そこに花島、田平たちが連戦の中で勢いづいてきてくれている」と鈴木コーチも3年生たちの頑張りを称える。また、ケガから復帰し、万全とはいえないものの、西ファトゥマ七南についても式難は「ちょっとずつつなぎに入れるようになったので、それがうまく潤滑油になっているのかなと思います」とコメントした。



3年生に中学時代のキャリアもある選手たちがそろう昭和学院。だが、インターハイでは良いところを出せずに3回戦敗退となった。今大会では、その悔しい思いを3年生たちがコートのぶつけている。

「3年生の気持ち次第で最後のウインターカップはどうにでもなると思っているので、しっかり3年生が積極的に勢いを持ってやるようにしました」とは司令塔の#9 田嶋。
明日の準決勝は桜花学園と対戦。夏の女王にどのように挑むのか⁉3年ぶりに立つメインコートでは、昭和学院の3年生たちの活躍に期待したい。