【SoftBank ウインターカップ2021 現地レポート】稀代のオールラウンダーが仲間とともに歩む未来
「SoftBank ウインターカップ2021 令和3年度 第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の女子2回戦、大阪薫英女学院と札幌山の手の対戦は多くの人々の注目を集める好カードとなった。
中でも熱視線を集めたのが札幌山の手の2年生エース#18森岡ほのか。昨年のウインターカップで1年生ながら4試合で平均30.3得点と、強烈なインパクトを残した彼女がインターハイ準優勝の大阪薫英女学院を相手にどう戦うかが注目された。
試合はその森岡を起点に#10岡井遥香とのホットラインや#13谷口憂花がインサイドで奮闘した札幌山の手に対して、大阪薫英女学院は#4都野七海と#7島袋椛の合わせ、#5宮城楽子のドライブなどで点を伸ばしていく。
拮抗した試合は第2クォーター残り6分の時点で20-20の同点だった。しかし、ここから試合の流れは大阪薫英女学院に傾く。ファーストショットの精度こそ上がらなかった大阪薫英女学院だが、センターの#8佐藤双羽を筆頭に、オフェンスリバウンドを量産。セカンドチャンス、サードチャンスでじわじわと差を開き、クォーター終了までの間に22-8のランを展開した(前半終了時点で42-28)。
森岡自身は後半も含めてトータル39得点の大活躍を見せていたが、敵将・安藤香織コーチの「本当に嫌だったのは森岡さんのパス。森岡さんはアシストもうまいので、特に10番の岡井さんとのラインを切りたかったんです。彼女にはある程度やられるのは仕方のないことで下が、それ以外の選手は抑えることができたと思います」という策が功を奏し、森岡を半ば孤立させることに成功。
後半に入ると、大阪薫英女学院は得意のディフェンスからのブレイクも出始め、その差は20点以上に拡大。森岡も後半からは3ポイントシュートなどを織り交ぜてさらに多彩に攻め立て、スポットで#17野原一華のアウトサイドも決まってはいたが、最終的には大阪薫英女学院の策が一枚上手。最終スコア71-89でタイムアップのブザーが鳴り響いた。
森岡は試合後の会見で「それ(39点)くらい決めるのは当たり前と思っていたけど、その分決められてしまったので次はディフェンスを頑張らないといけません。昨年の準決勝でも自分のリバウンドで負けてしまったので、そういう地道なところを貪欲に自分が頑張っていければと思います」と悔しさもある中で、明確な課題を口にした。
こうした発言からも、彼女が名実ともに札幌山の手のリーダーであることは誰の目にも明らかである。
しかし、いくら頼もしく見えても彼女もまだ高校2年生。昨年は当時3年生の舘山萌菜や実姉・かりんなど、支えとなる存在がいた。今年も「同級生のみんなが練習から一緒に支えてくれて、メンバーに入っていない2年生も『ほのならできるよ』といった支えの言葉をかけてくれました。2年生のみんながいつも支えてくれていたので、ここまでできたと思います」と、気心許せる仲間に支えられた。
スタッツだけを見れば、札幌山の手は森岡のワンマンチームと思われてしまうかもしれないが、森岡のパフォーマンスを引き出しているのは、間違いなく札幌山の手の仲間たち。そんな仲間に支えられているからこそ「自分の力不足でこの結果になってしまったので、応援してくれていた人たちに申し訳ないなという気持ち」と森岡も本音を漏らす。
来年度はいよいよ3年生。仲間とともに歩む稀代のオールラウンダーは、最後の1年でどのような集大成を見せてくれるのだろうか。
中でも熱視線を集めたのが札幌山の手の2年生エース#18森岡ほのか。昨年のウインターカップで1年生ながら4試合で平均30.3得点と、強烈なインパクトを残した彼女がインターハイ準優勝の大阪薫英女学院を相手にどう戦うかが注目された。
試合はその森岡を起点に#10岡井遥香とのホットラインや#13谷口憂花がインサイドで奮闘した札幌山の手に対して、大阪薫英女学院は#4都野七海と#7島袋椛の合わせ、#5宮城楽子のドライブなどで点を伸ばしていく。
拮抗した試合は第2クォーター残り6分の時点で20-20の同点だった。しかし、ここから試合の流れは大阪薫英女学院に傾く。ファーストショットの精度こそ上がらなかった大阪薫英女学院だが、センターの#8佐藤双羽を筆頭に、オフェンスリバウンドを量産。セカンドチャンス、サードチャンスでじわじわと差を開き、クォーター終了までの間に22-8のランを展開した(前半終了時点で42-28)。
森岡自身は後半も含めてトータル39得点の大活躍を見せていたが、敵将・安藤香織コーチの「本当に嫌だったのは森岡さんのパス。森岡さんはアシストもうまいので、特に10番の岡井さんとのラインを切りたかったんです。彼女にはある程度やられるのは仕方のないことで下が、それ以外の選手は抑えることができたと思います」という策が功を奏し、森岡を半ば孤立させることに成功。
後半に入ると、大阪薫英女学院は得意のディフェンスからのブレイクも出始め、その差は20点以上に拡大。森岡も後半からは3ポイントシュートなどを織り交ぜてさらに多彩に攻め立て、スポットで#17野原一華のアウトサイドも決まってはいたが、最終的には大阪薫英女学院の策が一枚上手。最終スコア71-89でタイムアップのブザーが鳴り響いた。
森岡は試合後の会見で「それ(39点)くらい決めるのは当たり前と思っていたけど、その分決められてしまったので次はディフェンスを頑張らないといけません。昨年の準決勝でも自分のリバウンドで負けてしまったので、そういう地道なところを貪欲に自分が頑張っていければと思います」と悔しさもある中で、明確な課題を口にした。
こうした発言からも、彼女が名実ともに札幌山の手のリーダーであることは誰の目にも明らかである。
しかし、いくら頼もしく見えても彼女もまだ高校2年生。昨年は当時3年生の舘山萌菜や実姉・かりんなど、支えとなる存在がいた。今年も「同級生のみんなが練習から一緒に支えてくれて、メンバーに入っていない2年生も『ほのならできるよ』といった支えの言葉をかけてくれました。2年生のみんながいつも支えてくれていたので、ここまでできたと思います」と、気心許せる仲間に支えられた。
スタッツだけを見れば、札幌山の手は森岡のワンマンチームと思われてしまうかもしれないが、森岡のパフォーマンスを引き出しているのは、間違いなく札幌山の手の仲間たち。そんな仲間に支えられているからこそ「自分の力不足でこの結果になってしまったので、応援してくれていた人たちに申し訳ないなという気持ち」と森岡も本音を漏らす。
来年度はいよいよ3年生。仲間とともに歩む稀代のオールラウンダーは、最後の1年でどのような集大成を見せてくれるのだろうか。