【SoftBank ウインターカップ2021 現地レポート】高知中央・福原葵、背番号「11」に込めた特別な思い
「SoftBank ウインターカップ2021 令和 3 年度 第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の初日、昨年大会の準々決勝のリマッチとなった高知中央と昭和学院による一戦は、劇的な幕切れとなった。
この試合は高知中央が試合全体の99%の時間帯でリードを奪っていたが、4クォーター残り 3 分32秒からのスコアは 0 -12。昭和学院のプレッシャーディフェンスに圧倒された高知中央は、この間に 9 つものターンオーバーを記録。残り 1 秒で昭和学院が試合をひっくり返したのだ (最終スコア74-75)。
「前半は自分たちのリズムでうまくゲームを運べていたのですが、後半に入ってミスが増え、点差が縮まったことで焦りが出てしまいました。それによって自分たちのプレーができなくなってしまいました」
そう肩を落としたのは高知中央のキャプテン福原葵。彼女にはこの大会に懸ける特別な思いがあった。
今年度から背番号の自由番号制を取り入れたチームの中で、彼女が選んだ数字は「11」。それは同じくバスケットボールをやっていた兄が、選手時代に着けていた番号だ。
「私がバスケを始めた理由もお兄ちゃんがしていたからで、お兄ちゃんはずっと11番を着けていました。今でもずっと応援してくれていて、私が『高校で日本一を取る』と言ったときには『自分の分まで頑張ってほしい』と言われました」と福原。
大舞台までたどり着けなかった兄の思いをユニフォームに宿し、その背番号で全国制覇を目指す。彼女はそう心に誓ってこの番号を選んだのだ。
「お兄ちゃんは今日も会場まで試合を見に来てくれていて、試合前にはLINEで『自分のやってきたことを出せば絶対できるから』というメッセージをもらっていました」と福原。
兄の言葉通り、磨いてきた得意のドライブと 3Pシュートでチームにリズムをもたらす時間帯も多く、この試合でも19得点と 2 スティールと奮闘。
結果として、高校日本一への挑戦は 1 回戦敗退という本意ではない形で途切れ、「中学生の頃からずっと11番を着けてきて、最後にこういう形で終わってしまってとても悔しい」と、彼女も本音を漏らした。
ただ、最後までチームを引っ張ったその背中は、特別な背番号「11」に恥じないものだった。大舞台で躍動する妹のプレーを、スタンドで見守った兄も誇りに思ってくれたはずだ。
この試合は高知中央が試合全体の99%の時間帯でリードを奪っていたが、4クォーター残り 3 分32秒からのスコアは 0 -12。昭和学院のプレッシャーディフェンスに圧倒された高知中央は、この間に 9 つものターンオーバーを記録。残り 1 秒で昭和学院が試合をひっくり返したのだ (最終スコア74-75)。
「前半は自分たちのリズムでうまくゲームを運べていたのですが、後半に入ってミスが増え、点差が縮まったことで焦りが出てしまいました。それによって自分たちのプレーができなくなってしまいました」
そう肩を落としたのは高知中央のキャプテン福原葵。彼女にはこの大会に懸ける特別な思いがあった。
今年度から背番号の自由番号制を取り入れたチームの中で、彼女が選んだ数字は「11」。それは同じくバスケットボールをやっていた兄が、選手時代に着けていた番号だ。
「私がバスケを始めた理由もお兄ちゃんがしていたからで、お兄ちゃんはずっと11番を着けていました。今でもずっと応援してくれていて、私が『高校で日本一を取る』と言ったときには『自分の分まで頑張ってほしい』と言われました」と福原。
大舞台までたどり着けなかった兄の思いをユニフォームに宿し、その背番号で全国制覇を目指す。彼女はそう心に誓ってこの番号を選んだのだ。
「お兄ちゃんは今日も会場まで試合を見に来てくれていて、試合前にはLINEで『自分のやってきたことを出せば絶対できるから』というメッセージをもらっていました」と福原。
兄の言葉通り、磨いてきた得意のドライブと 3Pシュートでチームにリズムをもたらす時間帯も多く、この試合でも19得点と 2 スティールと奮闘。
結果として、高校日本一への挑戦は 1 回戦敗退という本意ではない形で途切れ、「中学生の頃からずっと11番を着けてきて、最後にこういう形で終わってしまってとても悔しい」と、彼女も本音を漏らした。
ただ、最後までチームを引っ張ったその背中は、特別な背番号「11」に恥じないものだった。大舞台で躍動する妹のプレーを、スタンドで見守った兄も誇りに思ってくれたはずだ。