FIBAワールドカップ2023 アジア地区 1次予選(Window1)[第2戦]日本73-106中国「この経験、この気持ちを忘れない」(ホーバス トムHC)
ゼビオアリーナ仙台で開催された「FIBA ワールドカップ 2023 アジア地区 1 次予選 ( Window1 ) 」。男子日本代表チームは前日の第 1 戦に続いて、11月28日 ( 日 ) に中国との第2戦を戦いました。
第 1 戦と同様に、試合の入りで流れをつかんだのは中国でした。210 cmの#21フー ジンチュウ選手、212 cmの#31ワン ジェーリン選手がゴール下で猛威を振るい、日本がインサイドの守りを固めればすかさずガード陣が 3 ポイントシュートで得点を伸ばします。開始 5 分で 4 – 16と圧倒される展開は、試合の中で調子を上げていった第 1 戦や、試合前の練習の雰囲気を見ていたホーバス トムヘッドコーチが「少し驚きでした」と漏らすほどの思わぬ誤算でした。その後も、流れるようなパス回しからシュートチャンスを作っていく中国を止められず、追い掛ける展開を覆せません。
ただ、日本に流れが傾く時間帯もありました。第 2 クォーターでは果敢にドライブで攻めた#20寺嶋良選手が良いリズムを作り、#51古川孝敏選手の 2 連続 3 ポイントシュートなどで反撃。また、後半に活躍を見せたのが# 6 比江島慎選手です。「ハーフタイムでホーバスヘッドコーチから直接『エネルギーが足りない』という指摘もあったので、ファウルをしてもいいから自分からプレッシャーをかけてリズムを作ろうと。オフェンスでは自分の仕事であるドライブでのペイントアタックを心がけました」と振り返るように、攻防でハッスル。日本は第 3 クォーター終盤から第 4 クォーターにかけて13 – 0 のランに成功し、点差を一時18 点差 ( 56 – 84 ) まで縮めました。
しかし、怒涛の追い上げもここまで。タイムアウトを挟んだ中国が再び流れを引き戻し、第4クォーター終盤には最大41点差まで一気に広げられてしまいました。結局、最終スコアは73 – 106。FIBAランキング28位(日本は同35位)の中国相手に、一矢報いることはできませんでした。
この試合、特に誤算となったのが中国のシュート確率です。高さでねじ伏せられた第 1 戦の反省を踏まえ、インサイドのディフェンスを固めた日本。すると中国は外のシュートを迷うことなく狙い、58.3%(14/24本)という高確率で決めてきました。第 1 戦も第 2 戦も、中国は素早い対応を見せたのに対し、日本は後手に回ってしまったと言えるでしょう。
2戦とも敗北しましたが、多くの収穫がありました。新指揮官の就任から初めての公式戦とあって、選手たちの実力を見極める狙いもあり、特に6名いるポイントガードについては第1戦に 3人、第2戦にまた異なる3人を起用。その中で、代表デビュー戦となった# 1 齋藤拓実選手や#20寺嶋選手は、自らの持ち味を出して良いインパクトを残しました。また、シューティングガードでは最年少の#22西田優大選手が2試合ともに2桁得点。高さ、フィジカルともに国内ではなかなか味わえないレベルの中で、貴重な経験を積んだことは間違いありません。
こうしたフレッシュな“初招集組”の活躍により、代表争いはますます激しさを増しています。来年 2 月に開催される予定のWindow 2 に向けて、ホーバスヘッドコーチは候補選手をさらに絞る意向を示しており、選手同士の切磋琢磨がチーム全体の底上げにつながりそうです。新生・AKATSUKI FIVEはここで一度解散となり、選手たちはそれぞれの所属チームに戻りますが、ホーバスヘッドコーチは「この経験、この気持ちを忘れないで」と選手たちに声をかけ、一人ひとりにさらなるレベルアップを課しました。#20寺嶋選手が「チームはバラバラでも、僕たちはつながっています。それぞれチームに課題を持ち帰って、成長していかなければ」と語るように、AKATSUKI FIVEの挑戦はこれからも続きます。
ただ、日本に流れが傾く時間帯もありました。第 2 クォーターでは果敢にドライブで攻めた#20寺嶋良選手が良いリズムを作り、#51古川孝敏選手の 2 連続 3 ポイントシュートなどで反撃。また、後半に活躍を見せたのが# 6 比江島慎選手です。「ハーフタイムでホーバスヘッドコーチから直接『エネルギーが足りない』という指摘もあったので、ファウルをしてもいいから自分からプレッシャーをかけてリズムを作ろうと。オフェンスでは自分の仕事であるドライブでのペイントアタックを心がけました」と振り返るように、攻防でハッスル。日本は第 3 クォーター終盤から第 4 クォーターにかけて13 – 0 のランに成功し、点差を一時18 点差 ( 56 – 84 ) まで縮めました。
しかし、怒涛の追い上げもここまで。タイムアウトを挟んだ中国が再び流れを引き戻し、第4クォーター終盤には最大41点差まで一気に広げられてしまいました。結局、最終スコアは73 – 106。FIBAランキング28位(日本は同35位)の中国相手に、一矢報いることはできませんでした。
この試合、特に誤算となったのが中国のシュート確率です。高さでねじ伏せられた第 1 戦の反省を踏まえ、インサイドのディフェンスを固めた日本。すると中国は外のシュートを迷うことなく狙い、58.3%(14/24本)という高確率で決めてきました。第 1 戦も第 2 戦も、中国は素早い対応を見せたのに対し、日本は後手に回ってしまったと言えるでしょう。
2戦とも敗北しましたが、多くの収穫がありました。新指揮官の就任から初めての公式戦とあって、選手たちの実力を見極める狙いもあり、特に6名いるポイントガードについては第1戦に 3人、第2戦にまた異なる3人を起用。その中で、代表デビュー戦となった# 1 齋藤拓実選手や#20寺嶋選手は、自らの持ち味を出して良いインパクトを残しました。また、シューティングガードでは最年少の#22西田優大選手が2試合ともに2桁得点。高さ、フィジカルともに国内ではなかなか味わえないレベルの中で、貴重な経験を積んだことは間違いありません。
こうしたフレッシュな“初招集組”の活躍により、代表争いはますます激しさを増しています。来年 2 月に開催される予定のWindow 2 に向けて、ホーバスヘッドコーチは候補選手をさらに絞る意向を示しており、選手同士の切磋琢磨がチーム全体の底上げにつながりそうです。新生・AKATSUKI FIVEはここで一度解散となり、選手たちはそれぞれの所属チームに戻りますが、ホーバスヘッドコーチは「この経験、この気持ちを忘れないで」と選手たちに声をかけ、一人ひとりにさらなるレベルアップを課しました。#20寺嶋選手が「チームはバラバラでも、僕たちはつながっています。それぞれチームに課題を持ち帰って、成長していかなければ」と語るように、AKATSUKI FIVEの挑戦はこれからも続きます。