FIBA 女子アジアカップ2021[予選ラウンド第3戦]日本67-62韓国/逆転勝利で予選ラウンド1位通過し、準決勝進出決定
「FIBA女子アジアカップ2021」は予選ラウンド最終戦。2連勝同士の韓国と対戦。第3クォーターを終えた時点で5点を追う日本でしたが、その後の10分間で13点を挙げた宮崎早織選手(ENEOSサンフラワーズ)がチームを勢いづけ、67-62の逆転勝利で予選ラウンド1位通過し、10月2日(土)に行われる準決勝進出を決めました(※対戦相手・試合時間未定)。
昨日のニュージーランド戦のあと、「日本の走るバスケットができるようにまずが自分が最初にプッシュして、得点を取りに行くこと」と宮崎選手が言っていたとおり、積極的なドライブから先制点を挙げます。全員でリバウンドを拾い、フルコートディフェンスでリズムをつかんだ日本は序盤から18-5と点差を開いていきます。しかし、韓国にオフェンスリバウンドを取られると少しずつ点差を詰められ、第1クォーターは24-18と6点差で終えます。続く第2クォーター、韓国の連続得点からはじまり、日本はファウルやミスが続き、また韓国のブロックショットに阻まれ、シュートまで持っていけません。開始4分、3ポイントシュートを決められ、27-29と逆転されます。
第4クォーターだけで13点を挙げ、逆転勝利へ勢いづけた宮崎早織選手
焦りが見られる中、東京2020オリンピックでも先発を任された赤穂ひまわり選手(デンソーアイリス)が、攻守ともに堂々としたプレーで流れを引き寄せます。前半残り2分53秒、その赤穂選手が3ポイントシュートを決め、35-35と同点に追いつきます。一進一退となる中、ラストプレーで馬瓜ステファニー選手(トヨタ自動車アンテロープス)がリバウンドを取り、そのボールを受けた中田珠未選手(ENEOSサンフラワーズ)が得点を決め、37-36と1点リードし、前半終了。
第3クォーター、韓国を12点に抑えるディフェンスを見せた日本でしたが、オフェンスが決まらず6点に終わります。ニュージーランド戦同様にシュートを打つことはできていました。しかし、その精度を欠いた原因として、「選手たちは強い気持ちでがんばっていましたが、やらなければいけないモードになり、結果的に余裕を失ってしまいました。それにより、クリエイティブな判断や全体のシュートタッチがうまくいかなかったです」と恩塚ヘッドコーチは説明します。
43-48と韓国にリードされ、最終クォーターへ向かう選手に対し、「とにかくポジティブに、良い顔をしてプレーしようなど行動パターンを変えられるような声がけをスタッフもベンチにいる選手たちも意識していました」と恩塚ヘッドコーチは言い、それが選手たちに力を与えます。宮崎選手が自らゴールへ向かって次々と得点を挙げ、追い上げていきます。リバウンドでも活躍を見せる宮崎選手から、走りはじめた林選手へタッチダウンパスから速攻を決め、開始2分に51-50と逆転に成功。さらに、林選手と宮崎選手の3ポイントシュートで引き離し、厳しい時間帯もファウルをすることなく守り切ってボールを奪います。最後は韓国がオフェンスをせずに時間を流し、67-62で逆転勝利。予選ラウンド3連勝で1位通過し、準決勝進出とともに、世界の16チームが集う「FIBA 女子ワールドカップ 世界予選」(2022年2月開催予定)への出場権を手にしました。
「40分間相手の相手の強さやしつこさに負けずに、日本のバスケを徹底して戦い続ければ勝利が見えてくるのは分かっていました」という林キャプテンは、リードされている時間帯も流れを信じて戦っていました。宮崎選手とともに、いずれもチーム最多となる18点/7リバウンドの活躍でチームを引っ張った赤穂選手に対し、恩塚亨ヘッドコーチは『スーパーヒーロー』と称えます。「ディフェンスで相手のイヤなところにしっかりプレッシャーをかけたり、リバウンドで身体を張ってボールをつないでくれたり、オフェンスで得点が止まっているときに3ポイントシュートやフリースローでしっかりつないでくれました。パフォーマンスもさることながら、落ち着き払った立ち振る舞いが、チームに良い影響を与えてくれていることに感謝します」という活躍で再三ピンチを救ってくれました。
『スーパーヒーロー』赤穂ひまわり選手
しかし、当の本人は「オフェンスではシュートを決め切ることはできましたが、ディフェンスではもう少しローテーションの部分や、取らなければ行けないリバウンドを取れなかったりしたので、あまり良い出来ではなかったです」と出てくるコメントは反省点ばかり。それでも、「最後にガマン比べになり、良い内容のバスケができなかったとしても、勝つことが最優先でした。この試合を勝ち切れたことが良かったです」と仕事を成し遂げてくれました。
3連勝した自信とともに、まだまだ課題も多いことはチーム全員が分かっています。1位通過したことで、準決勝までは2日間空き、そこでしっかりレベルアップして5連覇に向かっていきます。この後に行われる中国vsオーストラリアの敗者とインドが明日対戦し、勝利チームが準決勝の相手になります。
■予選ラウンド スケジュール
日本 136-46 インド
日本 62-50 ニュージーランド
日本 67-62 韓国
[グループA 最終順位]
1位:日本(3勝)
2位:韓国(2勝1敗)
3位:ニュージーランド(1勝2敗)
4位:インド(3敗)
■試合中継
CSフジテレビNEXT
https://otn.fujitv.co.jp/b_hp/921200174.html
DAZN
https://www.dazn.com/
BS-TBS(ゲスト解説は髙田真希選手)
https://bs.tbs.co.jp/womensbasketballac2021/
昨日のニュージーランド戦のあと、「日本の走るバスケットができるようにまずが自分が最初にプッシュして、得点を取りに行くこと」と宮崎選手が言っていたとおり、積極的なドライブから先制点を挙げます。全員でリバウンドを拾い、フルコートディフェンスでリズムをつかんだ日本は序盤から18-5と点差を開いていきます。しかし、韓国にオフェンスリバウンドを取られると少しずつ点差を詰められ、第1クォーターは24-18と6点差で終えます。続く第2クォーター、韓国の連続得点からはじまり、日本はファウルやミスが続き、また韓国のブロックショットに阻まれ、シュートまで持っていけません。開始4分、3ポイントシュートを決められ、27-29と逆転されます。
第4クォーターだけで13点を挙げ、逆転勝利へ勢いづけた宮崎早織選手
焦りが見られる中、東京2020オリンピックでも先発を任された赤穂ひまわり選手(デンソーアイリス)が、攻守ともに堂々としたプレーで流れを引き寄せます。前半残り2分53秒、その赤穂選手が3ポイントシュートを決め、35-35と同点に追いつきます。一進一退となる中、ラストプレーで馬瓜ステファニー選手(トヨタ自動車アンテロープス)がリバウンドを取り、そのボールを受けた中田珠未選手(ENEOSサンフラワーズ)が得点を決め、37-36と1点リードし、前半終了。
第3クォーター、韓国を12点に抑えるディフェンスを見せた日本でしたが、オフェンスが決まらず6点に終わります。ニュージーランド戦同様にシュートを打つことはできていました。しかし、その精度を欠いた原因として、「選手たちは強い気持ちでがんばっていましたが、やらなければいけないモードになり、結果的に余裕を失ってしまいました。それにより、クリエイティブな判断や全体のシュートタッチがうまくいかなかったです」と恩塚ヘッドコーチは説明します。
43-48と韓国にリードされ、最終クォーターへ向かう選手に対し、「とにかくポジティブに、良い顔をしてプレーしようなど行動パターンを変えられるような声がけをスタッフもベンチにいる選手たちも意識していました」と恩塚ヘッドコーチは言い、それが選手たちに力を与えます。宮崎選手が自らゴールへ向かって次々と得点を挙げ、追い上げていきます。リバウンドでも活躍を見せる宮崎選手から、走りはじめた林選手へタッチダウンパスから速攻を決め、開始2分に51-50と逆転に成功。さらに、林選手と宮崎選手の3ポイントシュートで引き離し、厳しい時間帯もファウルをすることなく守り切ってボールを奪います。最後は韓国がオフェンスをせずに時間を流し、67-62で逆転勝利。予選ラウンド3連勝で1位通過し、準決勝進出とともに、世界の16チームが集う「FIBA 女子ワールドカップ 世界予選」(2022年2月開催予定)への出場権を手にしました。
「40分間相手の相手の強さやしつこさに負けずに、日本のバスケを徹底して戦い続ければ勝利が見えてくるのは分かっていました」という林キャプテンは、リードされている時間帯も流れを信じて戦っていました。宮崎選手とともに、いずれもチーム最多となる18点/7リバウンドの活躍でチームを引っ張った赤穂選手に対し、恩塚亨ヘッドコーチは『スーパーヒーロー』と称えます。「ディフェンスで相手のイヤなところにしっかりプレッシャーをかけたり、リバウンドで身体を張ってボールをつないでくれたり、オフェンスで得点が止まっているときに3ポイントシュートやフリースローでしっかりつないでくれました。パフォーマンスもさることながら、落ち着き払った立ち振る舞いが、チームに良い影響を与えてくれていることに感謝します」という活躍で再三ピンチを救ってくれました。
『スーパーヒーロー』赤穂ひまわり選手
しかし、当の本人は「オフェンスではシュートを決め切ることはできましたが、ディフェンスではもう少しローテーションの部分や、取らなければ行けないリバウンドを取れなかったりしたので、あまり良い出来ではなかったです」と出てくるコメントは反省点ばかり。それでも、「最後にガマン比べになり、良い内容のバスケができなかったとしても、勝つことが最優先でした。この試合を勝ち切れたことが良かったです」と仕事を成し遂げてくれました。
3連勝した自信とともに、まだまだ課題も多いことはチーム全員が分かっています。1位通過したことで、準決勝までは2日間空き、そこでしっかりレベルアップして5連覇に向かっていきます。この後に行われる中国vsオーストラリアの敗者とインドが明日対戦し、勝利チームが準決勝の相手になります。
■予選ラウンド スケジュール
日本 136-46 インド
日本 62-50 ニュージーランド
日本 67-62 韓国
[グループA 最終順位]
1位:日本(3勝)
2位:韓国(2勝1敗)
3位:ニュージーランド(1勝2敗)
4位:インド(3敗)
■試合中継
CSフジテレビNEXT
https://otn.fujitv.co.jp/b_hp/921200174.html
DAZN
https://www.dazn.com/
BS-TBS(ゲスト解説は髙田真希選手)
https://bs.tbs.co.jp/womensbasketballac2021/