女子日本代表:第8次強化合宿 実施報告「ドライブに行ったり新しいプレーを加えています」林咲希選手
AKATSUKI FIVE 女子日本代表は8月24日(火)から9月3日(金)の期間、「FIBA女子アジアカップ2021」へ向けた第8次強化合宿を実施。最後は高崎アリーナで行われている「Wリーグ オータムカップ 2021 in 高崎」(有観客試合)に参戦し、実戦形式の2連戦で勝利をおさめ、自信をつかんで今合宿を終えました。
東京2020オリンピックで銀メダルを獲得した女子日本代表を、さらに輝かせるために恩塚亨ヘッドコーチは「アジリティ(敏捷性)」を求めます。世界の強豪を相手にもスピードが通用したことは、オリンピックでも証明しました。さらに、速く移動する動きだけではなく「心理的なメンタルの部分でも適応し、その速さと正確さで勝負できるようにチーム原則を落とし込んでいます」。
9月27日(月)から開幕するFIBA 女子アジアカップには、東京2020オリンピックに出場したFIBAランキング3位のオーストラリアをはじめ、7位中国、19位韓国も出場します(※日本は8位)。予選ラウンドで同グループのニュージーランド(36位)を含め、「フィジカルが強く、経験値はこのチームよりも上だと思っています」と恩塚ヘッドコーチは話し、そこに対抗するためにもアジリティが必要となります。
持ち前のスピードやクイックネスを生かし、さらにゲーム中の状況を瞬時に判断しながら「コートにいる5人が同時にシンクロしてプレーすることで、日本のパフォーマンスが最大化できると思っており、そこを目指しています」と説明します。そのカギとなるのが、選手自身が良い選択肢をすることです。この2連戦で、恩塚ヘッドコーチがコートにいる選手たちに対し、大きな声を出すことはありませんでした。「コーチの言うことを聞いてプレーするだけでは、今起きているコート内の状況があまり理解できないままプレーして、その結果、個人のパフォーマンスが上がらない状況を私自身が経験したことがあります。選手自身が考えて、プレーできるようにしたいです」と続け、チーム原則を頼りにしながら選手たちの自主性を大事にしています。それも、トム・ホーバスヘッドコーチが選手それぞれに役割を与え、徹底してきたベースがあるからこそ、次のステップに進むことができました。
銀メダリストとなったことでテレビなどに出演し、まだまだあの興奮が続いていますが、「オリンピックはもう終わったものとして考えています」と林咲希選手(ENEOSサンフラワーズ)は、切り替えてこの合宿に入りました。他のオリンピアン同様に、一旦チームを離れる選択肢もある中で、「いろんな経験がしたい思いがありました。海外の選手と戦って、オリンピックで得た課題を早く自分の中で修正したい気持ちがあります」と高い意識でチームを引っ張っています。それぞれの長所を出すことを求められており、「今までとは違ったプレーも出てくると思います。これまではシューターとして3ポイントシュートだけでしたが、ドライブに行ったり新しいプレーを加えています」と引き出しを増やしています。
ポジティブなエネルギーでチームを引っ張る林咲希キャプテン
「チームにポジティブなエネルギーを与えるリーダーシップ」を恩塚ヘッドコーチは期待し、林選手をキャプテンに指名しました。林選手も、「前向きにプレーすることが今のチームのコンセプトなので、チームとして良い方向に向かっていけるように、しっかり声をかけていきたいです。若い選手が多いですがそれでもいろんな経験もあるので、みんなを信じて、つらいときには支えながら、宮崎(早織)選手と一緒に協力してがんばっていきたいです」と話し、銀メダルチームの良い部分をしっかりと継承しています。
2018年に行われたアジア競技大会以来であり、ホーバスヘッドコーチの下では初の女子日本代表に選出され、東京2020オリンピックに出場した宮崎選手(ENEOSサンフラワーズ)。「ここ数年は代表経験がなかったのに、オリンピックで滑り込んでメンバー入りしてからの今です。経験が浅いのに、今合宿では上から2番目の年齢になっているので、自分もどうしたら良いか不安はあります」と率直な心境を語ります。しかし、コート上では積極的に声をかけ、林選手とともにリーダシップを発揮しており、成長した姿を見せていいます。
宮崎早織選手はオリンピックの経験を試す場として「楽しみしかないですね」
オリンピックを経験し、「成長したというよりは、学べたと思えたことが多かったです」と宮崎選手は言います。国内では体感できない高さを目の当たりにし、「スピードで抜けても、そのあとに飛んでくるブロックは勉強になりました。その中でもシュートを決め切る部分は、世界と戦っていく上ではもっと伸ばさなければいけないということを学びました。でも、あの経験をさせてもらったおかげで、今は自分も少しは自信がついて、またレベルアップできていると思います」と話し、12人に選ばれれば初となるFIBA 女子アジアカップに臨みます。
若い選手が多いこのチームに対し、「楽しみしかないですね」という宮崎選手。5連覇がかかる大会ではありますが、「プレッシャーは全然ないです。これがオリンピックメンバーのまま臨むとなれば気持ちもまた違うとは思いますが、若いメンバーでの挑戦はすごく楽しみです」と前向きに取り組んでいます。
FIBA 女子アジアカップに臨む女子日本代表の目標はもちろん優勝であり、5連覇です。それを実現するための目的として、「夢を与えられる存在になろう」と声を掛け合い、短期間でも着実に成長しています。
東京2020オリンピックで銀メダルを獲得した女子日本代表を、さらに輝かせるために恩塚亨ヘッドコーチは「アジリティ(敏捷性)」を求めます。世界の強豪を相手にもスピードが通用したことは、オリンピックでも証明しました。さらに、速く移動する動きだけではなく「心理的なメンタルの部分でも適応し、その速さと正確さで勝負できるようにチーム原則を落とし込んでいます」。
9月27日(月)から開幕するFIBA 女子アジアカップには、東京2020オリンピックに出場したFIBAランキング3位のオーストラリアをはじめ、7位中国、19位韓国も出場します(※日本は8位)。予選ラウンドで同グループのニュージーランド(36位)を含め、「フィジカルが強く、経験値はこのチームよりも上だと思っています」と恩塚ヘッドコーチは話し、そこに対抗するためにもアジリティが必要となります。
持ち前のスピードやクイックネスを生かし、さらにゲーム中の状況を瞬時に判断しながら「コートにいる5人が同時にシンクロしてプレーすることで、日本のパフォーマンスが最大化できると思っており、そこを目指しています」と説明します。そのカギとなるのが、選手自身が良い選択肢をすることです。この2連戦で、恩塚ヘッドコーチがコートにいる選手たちに対し、大きな声を出すことはありませんでした。「コーチの言うことを聞いてプレーするだけでは、今起きているコート内の状況があまり理解できないままプレーして、その結果、個人のパフォーマンスが上がらない状況を私自身が経験したことがあります。選手自身が考えて、プレーできるようにしたいです」と続け、チーム原則を頼りにしながら選手たちの自主性を大事にしています。それも、トム・ホーバスヘッドコーチが選手それぞれに役割を与え、徹底してきたベースがあるからこそ、次のステップに進むことができました。
銀メダリストとなったことでテレビなどに出演し、まだまだあの興奮が続いていますが、「オリンピックはもう終わったものとして考えています」と林咲希選手(ENEOSサンフラワーズ)は、切り替えてこの合宿に入りました。他のオリンピアン同様に、一旦チームを離れる選択肢もある中で、「いろんな経験がしたい思いがありました。海外の選手と戦って、オリンピックで得た課題を早く自分の中で修正したい気持ちがあります」と高い意識でチームを引っ張っています。それぞれの長所を出すことを求められており、「今までとは違ったプレーも出てくると思います。これまではシューターとして3ポイントシュートだけでしたが、ドライブに行ったり新しいプレーを加えています」と引き出しを増やしています。
ポジティブなエネルギーでチームを引っ張る林咲希キャプテン
「チームにポジティブなエネルギーを与えるリーダーシップ」を恩塚ヘッドコーチは期待し、林選手をキャプテンに指名しました。林選手も、「前向きにプレーすることが今のチームのコンセプトなので、チームとして良い方向に向かっていけるように、しっかり声をかけていきたいです。若い選手が多いですがそれでもいろんな経験もあるので、みんなを信じて、つらいときには支えながら、宮崎(早織)選手と一緒に協力してがんばっていきたいです」と話し、銀メダルチームの良い部分をしっかりと継承しています。
2018年に行われたアジア競技大会以来であり、ホーバスヘッドコーチの下では初の女子日本代表に選出され、東京2020オリンピックに出場した宮崎選手(ENEOSサンフラワーズ)。「ここ数年は代表経験がなかったのに、オリンピックで滑り込んでメンバー入りしてからの今です。経験が浅いのに、今合宿では上から2番目の年齢になっているので、自分もどうしたら良いか不安はあります」と率直な心境を語ります。しかし、コート上では積極的に声をかけ、林選手とともにリーダシップを発揮しており、成長した姿を見せていいます。
宮崎早織選手はオリンピックの経験を試す場として「楽しみしかないですね」
オリンピックを経験し、「成長したというよりは、学べたと思えたことが多かったです」と宮崎選手は言います。国内では体感できない高さを目の当たりにし、「スピードで抜けても、そのあとに飛んでくるブロックは勉強になりました。その中でもシュートを決め切る部分は、世界と戦っていく上ではもっと伸ばさなければいけないということを学びました。でも、あの経験をさせてもらったおかげで、今は自分も少しは自信がついて、またレベルアップできていると思います」と話し、12人に選ばれれば初となるFIBA 女子アジアカップに臨みます。
若い選手が多いこのチームに対し、「楽しみしかないですね」という宮崎選手。5連覇がかかる大会ではありますが、「プレッシャーは全然ないです。これがオリンピックメンバーのまま臨むとなれば気持ちもまた違うとは思いますが、若いメンバーでの挑戦はすごく楽しみです」と前向きに取り組んでいます。
FIBA 女子アジアカップに臨む女子日本代表の目標はもちろん優勝であり、5連覇です。それを実現するための目的として、「夢を与えられる存在になろう」と声を掛け合い、短期間でも着実に成長しています。