女子日本代表:FIBA女子アジアカップ2021へ向け強化合宿中。9月2日より実戦形式2連戦
AKATSUKI FIVE 女子日本代表は、2021年9月27日(月)よりヨルダン・アンマンにて開催される「FIBA女子アジアカップ2021」へ向け、第8次強化合宿を実施中。高崎アリーナへ移動し、9月2日(木)17:00よりトヨタ自動車アンテロープス(無観客試合)、明日9月3日(金)は「Wリーグ オータムカップ 2021 in 高崎」(有観客試合)に参戦し、シャンソン化粧品シャンソンVマジックと実戦形式の2連戦を行います。いずれもバスケットLIVE、SPOZONEにて配信されます。
東京2020オリンピックで銀メダルに輝いてから、早25日が経過。当初からトム・ホーバスヘッドコーチにはその疲れを癒やしていただき、FIBA女子アジアカップ2021は恩塚亨ヘッドコーチが指揮を執ることは決まっていました。オリンピックメンバーと個別に面談を行い、心身の状態を鑑みつつ選手自身の意見を尊重する形で16名の候補選手を選出し、8月24日(火)から第8次強化合宿がスタート(※渡嘉敷来夢選手/ENEOSサンフラワーズは別メニューで調整中)。東京2020オリンピックで活躍したメンバーは8人います。5人制だけではなく、3×3からも3人(西岡 里紗選手/三菱電機 コアラーズ、馬瓜 ステファニー選手、山本 麻衣選手/ともにトヨタ自動車 アンテロープス)が選出されました。恩塚ヘッドコーチは「自分で判断すること、フィジカルにプレーすること、フィニッシュを決め切ること」という3×3で培われた3つの部分に期待しています。
「なりたい自分になろう」を掲げ、自主性を尊重する恩塚亨ヘッドコーチ
西岡選手は、銀メダルを獲った女子日本代表の徹底ぶりに注目していました。
「ディフェンスでは最後のシュートチェックに行く指先まで意識したり、オフェンスでもどんなに相手に当たられてもちょっとしたズレを作って、シュートを決めきっていました。準々決勝のベルギー戦で、最後のキキ(林咲希)さんの3ポイントシュートも、相手が飛んできていても最後まで徹底して決め切るところが、自分も足りてなかったわけではないですが、もっとやらなければ世界には通用しない、メダルなど結果を残せない、と思いました。そういう徹底した部分はもっと突き詰めていきたいです」
西岡選手は「新しい自分の武器である3ポイントシュートやドライブなどを生かせるチャンスだと思っています。3×3の速い展開に慣れたせいか、5人制ではプレーを作るときに少し間があるので、ゆっくりと見えるようになりました。頭の回転的にも楽にプレーできるようになっています」とオリンピックでの経験を生かし、アピールしています。
東京2020オリンピックでは、選手それぞれに役割を与え、それをチームとして全うできたことが歴史的快挙につながりました。恩塚ヘッドコーチは、これまでのスタイルを踏襲しつつ、「チームの原則と個人の強みを生かしながら、選手たちが瞬時にシンクロしてプレーするバスケットを目指しています。選手自身が自分の強みを軸にし、チームの原則の上で素早い判断を思い切ってプレーできていると思っています。練習中もそういう機会が増えてきました」と手応えを感じています。
東京2020オリンピックでの準決勝フランス戦で18本のアシストを決め、オリンピック新記録を更新した町田瑠唯選手(富士通レッドウェーブ)と、大ケガから見事に復帰し、大舞台に立った本橋菜子選手(東京羽田ヴィッキーズ)も今回はいません。唯一、オリンピックメンバーから選出されたポイントガードの宮崎早織選手(ENEOSサンフラワーズ)に対し、「落ち着いてプレーメイクもしてくれますし、チャンスがあれば自分でフィニッシュにも行ってくれます。チーム全体への声がけも的確で、やっぱり頭が良い選手です。とても頼もしいです」と恩塚ヘッドコーチも信頼を寄せています。
昨年度も候補として選出されながらもコロナ禍の影響とともに、3×3に専念していた永田萌絵選手(トヨタ自動車アンテロープス)。所属チームではスモールフォワードですが、女子日本代表ではポイントガードとなります。「あまり経験がないので、ゲームをコントロールするところや局面で誰にシュートを打たせたら良いかと考えながらプレーするところはまだ慣れていない部分があります」とチャレンジしています。町田選手をお手本とし、アシストの感覚を習得しながら、「このポジションができるようになれば、バスケットがもっとおもしろくなるのではないかな」と期待し、チャレンジしています。
3×3と5人制のいずれの女子日本代表にチャンスがあり、昨年2月に行われたFIBA オリンピック世界予選でも活躍した宮下 希保選手(トヨタ自動車アンテロープス)でしたが、「Wリーグ最終戦の直前の練習でヒザをケガしてしまいした」と断念せざるを得ませんでした。オリンピックを見て、「最初はすごく悔しかったです」とその心境を吐露します。しかし、「すごく元気をもらうことができ、みんなの姿を見て、自分ももっとがんばらなければいけないと思うことができました」と刺激をもらい、再びチャンスがめぐってきました。
「恩塚ヘッドコーチのバスケットは自主性がすごく大事なので、自分で考えてプレーすることや試合の中で臨機応変に対応したり、逃げずにリングにアタックして行くところを今は挑戦しています」とその幅を広げ、女子日本代表への復帰を目指します。2月末に行われたWリーグ最終戦以来となる試合ができることに喜びを感じる宮下選手ですが、本日のトヨタ自動車戦は「やりにくいとは思います」と苦笑い。「リバウンドや球際のところでしっかりプレーすることが自分の役割だと思っています。オフェンスでは、チャンスがあればリングにアタックすることだと思っているので、そこを意識して行きたいです」と抱負を語り、半年ぶりのゲームを楽しみます。
選手同士でコミュニケーションを取り、まとまりはじめている女子日本代表チーム
恩塚ヘッドコーチは選手たちに対し、「エネルギッシュにプレーすること、笑顔を見せられること、果敢にチャレンジすること、苦しいときでも力を合わせて良いエネルギーでプレーすること。それを見た方が私もあのようになりたいとか、私もバスケをしたいということを届けられるようなプレーを目指そう」というコンセプトを伝え、「夢を与えられる存在」が女子日本代表です。
「素晴らしい志を持つことで自分自身が強くなれるなど、それぞれがエネルギーや大きな力を持っていることを意識しながらプレーしてもらいたいです」(恩塚ヘッドコーチ)
■FIBA女子アジアカップ2021
期間:2021年9月27日(月)〜10月3日(日)
開催地:ヨルダン・アンマン
予選ラウンド
[グループA]日本、韓国、ニュージーランド、インド
[グループB]中国、オーストラリア、チャイニーズ・タイペイ、フィリピン
各グループ1位は4強で争われる決勝トーナメント(準決勝)へ進出。同2位と3位チームは、逆グループとの2位vs3位が対戦し、勝者が準決勝へ駒を進み、この4チームが2022年10月1日よりオーストラリアで開催される「FIBA女子ワールドカップ2022」への出場権を獲得(※開催国オーストラリアはすでに出場資格あり)
東京2020オリンピックで銀メダルに輝いてから、早25日が経過。当初からトム・ホーバスヘッドコーチにはその疲れを癒やしていただき、FIBA女子アジアカップ2021は恩塚亨ヘッドコーチが指揮を執ることは決まっていました。オリンピックメンバーと個別に面談を行い、心身の状態を鑑みつつ選手自身の意見を尊重する形で16名の候補選手を選出し、8月24日(火)から第8次強化合宿がスタート(※渡嘉敷来夢選手/ENEOSサンフラワーズは別メニューで調整中)。東京2020オリンピックで活躍したメンバーは8人います。5人制だけではなく、3×3からも3人(西岡 里紗選手/三菱電機 コアラーズ、馬瓜 ステファニー選手、山本 麻衣選手/ともにトヨタ自動車 アンテロープス)が選出されました。恩塚ヘッドコーチは「自分で判断すること、フィジカルにプレーすること、フィニッシュを決め切ること」という3×3で培われた3つの部分に期待しています。
「なりたい自分になろう」を掲げ、自主性を尊重する恩塚亨ヘッドコーチ
西岡選手は、銀メダルを獲った女子日本代表の徹底ぶりに注目していました。
「ディフェンスでは最後のシュートチェックに行く指先まで意識したり、オフェンスでもどんなに相手に当たられてもちょっとしたズレを作って、シュートを決めきっていました。準々決勝のベルギー戦で、最後のキキ(林咲希)さんの3ポイントシュートも、相手が飛んできていても最後まで徹底して決め切るところが、自分も足りてなかったわけではないですが、もっとやらなければ世界には通用しない、メダルなど結果を残せない、と思いました。そういう徹底した部分はもっと突き詰めていきたいです」
西岡選手は「新しい自分の武器である3ポイントシュートやドライブなどを生かせるチャンスだと思っています。3×3の速い展開に慣れたせいか、5人制ではプレーを作るときに少し間があるので、ゆっくりと見えるようになりました。頭の回転的にも楽にプレーできるようになっています」とオリンピックでの経験を生かし、アピールしています。
東京2020オリンピックでは、選手それぞれに役割を与え、それをチームとして全うできたことが歴史的快挙につながりました。恩塚ヘッドコーチは、これまでのスタイルを踏襲しつつ、「チームの原則と個人の強みを生かしながら、選手たちが瞬時にシンクロしてプレーするバスケットを目指しています。選手自身が自分の強みを軸にし、チームの原則の上で素早い判断を思い切ってプレーできていると思っています。練習中もそういう機会が増えてきました」と手応えを感じています。
東京2020オリンピックでの準決勝フランス戦で18本のアシストを決め、オリンピック新記録を更新した町田瑠唯選手(富士通レッドウェーブ)と、大ケガから見事に復帰し、大舞台に立った本橋菜子選手(東京羽田ヴィッキーズ)も今回はいません。唯一、オリンピックメンバーから選出されたポイントガードの宮崎早織選手(ENEOSサンフラワーズ)に対し、「落ち着いてプレーメイクもしてくれますし、チャンスがあれば自分でフィニッシュにも行ってくれます。チーム全体への声がけも的確で、やっぱり頭が良い選手です。とても頼もしいです」と恩塚ヘッドコーチも信頼を寄せています。
昨年度も候補として選出されながらもコロナ禍の影響とともに、3×3に専念していた永田萌絵選手(トヨタ自動車アンテロープス)。所属チームではスモールフォワードですが、女子日本代表ではポイントガードとなります。「あまり経験がないので、ゲームをコントロールするところや局面で誰にシュートを打たせたら良いかと考えながらプレーするところはまだ慣れていない部分があります」とチャレンジしています。町田選手をお手本とし、アシストの感覚を習得しながら、「このポジションができるようになれば、バスケットがもっとおもしろくなるのではないかな」と期待し、チャレンジしています。
3×3と5人制のいずれの女子日本代表にチャンスがあり、昨年2月に行われたFIBA オリンピック世界予選でも活躍した宮下 希保選手(トヨタ自動車アンテロープス)でしたが、「Wリーグ最終戦の直前の練習でヒザをケガしてしまいした」と断念せざるを得ませんでした。オリンピックを見て、「最初はすごく悔しかったです」とその心境を吐露します。しかし、「すごく元気をもらうことができ、みんなの姿を見て、自分ももっとがんばらなければいけないと思うことができました」と刺激をもらい、再びチャンスがめぐってきました。
「恩塚ヘッドコーチのバスケットは自主性がすごく大事なので、自分で考えてプレーすることや試合の中で臨機応変に対応したり、逃げずにリングにアタックして行くところを今は挑戦しています」とその幅を広げ、女子日本代表への復帰を目指します。2月末に行われたWリーグ最終戦以来となる試合ができることに喜びを感じる宮下選手ですが、本日のトヨタ自動車戦は「やりにくいとは思います」と苦笑い。「リバウンドや球際のところでしっかりプレーすることが自分の役割だと思っています。オフェンスでは、チャンスがあればリングにアタックすることだと思っているので、そこを意識して行きたいです」と抱負を語り、半年ぶりのゲームを楽しみます。
選手同士でコミュニケーションを取り、まとまりはじめている女子日本代表チーム
恩塚ヘッドコーチは選手たちに対し、「エネルギッシュにプレーすること、笑顔を見せられること、果敢にチャレンジすること、苦しいときでも力を合わせて良いエネルギーでプレーすること。それを見た方が私もあのようになりたいとか、私もバスケをしたいということを届けられるようなプレーを目指そう」というコンセプトを伝え、「夢を与えられる存在」が女子日本代表です。
「素晴らしい志を持つことで自分自身が強くなれるなど、それぞれがエネルギーや大きな力を持っていることを意識しながらプレーしてもらいたいです」(恩塚ヘッドコーチ)
■FIBA女子アジアカップ2021
期間:2021年9月27日(月)〜10月3日(日)
開催地:ヨルダン・アンマン
予選ラウンド
[グループA]日本、韓国、ニュージーランド、インド
[グループB]中国、オーストラリア、チャイニーズ・タイペイ、フィリピン
各グループ1位は4強で争われる決勝トーナメント(準決勝)へ進出。同2位と3位チームは、逆グループとの2位vs3位が対戦し、勝者が準決勝へ駒を進み、この4チームが2022年10月1日よりオーストラリアで開催される「FIBA女子ワールドカップ2022」への出場権を獲得(※開催国オーストラリアはすでに出場資格あり)