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FIBA U19女子ワールドカップ 2021:予選ラウンド[第1戦]日本83-82カナダ
「FIBA U19 女子バスケットボールワールドカップ2021(ハンガリー)」 が開幕し、女子U19日本代表の予選ラウンド第1戦はカナダと対戦。このチームにとっては初の国際試合というだけではなく、試合自体がはじめてです。対戦相手の映像や、東京2020オリンピックで勝ち進んでいるAKATSUKI FIVE 女子日本代表の戦いを観ながらイメージしてきました。大きな相手に苦戦し、競った展開となります。最後は#1 江村優有選手(早稲田大学1年)が逆転シュートを決めて83-82で勝利し、白星スタートを切りました。

先発メンバーは#1 江村優有選手(早稲田大学1年)、#2 林 真帆選手(東京医療保健大学2年)、#10 舘山萌菜選手(白鷗大学1年)、#14 平下愛佳選手(トヨタ自動車 アンテロープス)、#42 田中平和選手(白鷗大学2年)の5人。身長差で劣る日本であり、相手の大きさにまず驚かされます。実際にマッチアップした林選手は「フィジカルが強いですし、気持ちを出して向かって来ました」と日本とは違う戦いであることを実感します。「そこで引かずに、しっかりディフェンスで抑えることを意識して戦い、冷静に対応できました」と言うように、後半はアジャストした日本は第3クォーターに最大15点差までリードを広げます。

 しかし、高さを生かしたカナダにリバウンドからのセカンドチャンスを決められ、第4クォーター残り5分12秒、74-75と逆転されます。シーソーゲームとなるとともに、終盤となってミスや疲れが見えます。残り1分36秒、81-82とカナダに上回れてしまいます。カナダのディフェンスに対し、攻めきれずピンチが続きます。残り47秒、江村選手が相手を抜き去り、逆転シュートを決め、83-82と逆転に成功。ディフェンスで相手の攻撃を阻止し、83-82のまま逃げ切り、初試合を勝利で飾りました。

オフェンスリバウンドを奪ってチャンスを作る田中平和選手

出場する12名が決まってからの練習は1週間余りの急造チームだからこそ、「この試合を通して、さらにチーム力が高まりました」と藪内夏美ヘッドコーチは言います。181cmの田中選手は次々とオフェンスリバウンドを拾い、177cmの舘山選手も同じく11本のリバウンドを記録し、チャンスを作りました。攻めては、江村選手は16点、4本の3ポイントシュートを決めた林選手は15点。それぞれの長所を出して、「全員でしっかり勝つことができ、弾みをつけることができました」と林選手もこのチームに手応えを感じています。

接戦を制して白星スタート

次戦は8月8日(日)18:30よりマリと対戦が予定されています。しかし、初戦のチェコ戦が没収試合となっており、試合が行われるかどうかは大会側が協議中です。そのマリとは、女子日本代表の最年少メンバーであり、東京2020オリンピックで活躍中の東藤なな子選手(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)が出場した前回大会(2019年)での7-8位決定戦で対戦し、62-65で敗れています。「メンバーは違いますが、日本としてリベンジするチャンスがきました。今まで女子U19日本代表に携わったみんなの思いを込めて、次の試合に臨みたいです」と藪内ヘッドコーチは燃えています。