男子日本代表:過去1度も勝利したことがない強豪勢に対し、東京2020オリンピックでの歴史的1勝に挑戦
東京2020オリンピックが本格的に開幕しました。AKATSUKI FIVE 男子日本代表がこの大舞台に立つのは、1976年モントリオール大会以来45年ぶりです。オリンピックには過去6回出場し、通算戦績は12勝30敗。最多勝利は1964年東京大会の4勝5敗であり、そのときと1956年メルボルン大会の10位が最高位です。モントリオール大会以降の45年間で、FIBAワールドカップ(旧世界選手権)への出場もたった3回しかありません。その戦績は2勝13敗、1998年ギリシャ大会と2006年日本大会は辛うじて1勝をもぎとりましたが、2019年中国大会は勝ち星を得られなかったことは記憶に新しく、その悔しさを知る選手たちがふたたび世界に挑みます。
歴史的1勝に挑むAKATSUKI FIVE 男子日本代表チーム
世界との差が広がる中、東京オリンピックでの目標は歴史的1勝を挙げること。過去の結果を見ても分かるとおり、高いハードルであることは否めません。予選ラウンドで対戦するスペインはFIBAランキングは2位ですが、2019年FIBAワールドカップを制した現世界チャンピオン。その決勝を争ったのがアルゼンチン(同4位)であり、FIBAワールドカップのファイナリストが揃いました。FIBAランキング16位のスロベニアは今月行われた世界最終予選を勝ち抜き、「世界の中でも一番コンディションが良いチーム」とフリオ・ラマスヘッドコーチが言うほど実力があります。
世界の強豪が揃う東京オリンピックに向けて、「まずはメンタルを整え、我々が目指すスタイルやシステムをもう一度確認して、初戦のスペイン戦に向けて準備をします。歴史を振り返っても、我々はワールドカップでヨーロッパのチームに一度も勝ったことはなく、アルゼンチンも同じ結果です。過去1勝も勝利できていないことが、この挑戦の難しさを物語っています。それでも、歴史を切り拓くチャレンジに向かわねばなりません」とラマスヘッドコーチは覚悟を持って、準備を進めてきました。
2019年FIBAワールドカップを戦い終えたあと、「一番成長しなければいけないのがディフェンスの部分」とラマスヘッドコーチは述べ、その強化とともに選手たち自身が危機感を感じてBリーグから改善に取り組んできました。12人全員が揃ったサイデン化学アリーナでの強化試合は、沖縄アリーナで敗れたベルギーを59点に抑え、87点を奪ってリベンジに成功。最終戦はFIBAランキング7位、2019年ワールドカップで3位となった強豪フランスを相手に81-75で勝利し、大金星を挙げました。その勝因として、八村塁選手は「チームとしてすごく気合が入っていて、第1クォーターからディフェンスが良かった点が勝ちにつながりました」と言い、手応えを感じています。
体格差で劣る日本ですが、屈強な相手にも恐れずにコンタクトし、「常にアグレッシブなディフェンス」をラマスヘッドコーチが求めてきた強化が形となって現れはじめています。2016年のリオデジャネイロ オリンピックへ向けた世界最終予選の直前にもフランスと練習試合を行い、当時は全く歯が立ちませんでした。その苦い経験した比江島慎選手は、劇的な勝利に「テンションが上がっていました。でも、まわりのみんなは冷静であり、勝って当たり前のような雰囲気でした」と試合後のロッカールームの様子を語ります。頼もしい仲間たちとともに、本番となるオリンピックでも歴史的1勝に挑みます。
予選ラウンドは3グループ各4チームで争われ、上位8チームが決勝トーナメントに駒を進めます。各グループ上位2チーム(計6チーム)がまず勝ち上がり、残る2チームは各グループ3位の中から勝率などで決まる上位2チームが決勝トーナメント進出。厳しい挑戦ではありますが、1勝することで次の道が開ける可能性が高まります。
7月26日(月)21:00より行われる初戦のスペインは、先に挙げたように2019年FIBAワールドカップを制した世界No.1チームです。2006年に日本開催でされた世界選手権(現ワールドカップ)と同じくさいたまスーパーアリーナで行われ、#4 Pau GASOL選手(FCバルセロナ)と#5 Rudy FERNANDEZ選手(レアル・マドリード)はそのときも頂点に立っています。メンフィス・グリズリーズ時代のチームメイトでもある#13 Marc GASOL選手(ロサンゼルス・レイカーズ)もいる強豪との戦いへ向けて、渡邊雄太選手は以下のように抱負を語りました。
「相手が格上というのは間違いありません。身長も経験も相手の方が上回っています。しかし、第1クォーターから足を動かしてリズムをつかみ、フランスを相手に通用した部分はどこを相手にも戦えるという自信にして良いと思っています。これから対戦するすべてのチームはランキングでは上位にいますが、そこは一切関係なく、自分たちのバスケをどこが相手にも出していくだけです」
「自分たちのバスケをどこが相手にも出していくだけ」と意気込む渡邊雄太キャプテン
東京オリンピックには日本代表以外にも、各国代表としてBリーガーが登場します。チェコ代表にはパトリック・アウダ選手(横浜ビー・コルセアーズ)とオンドレイ・バルヴィン選手(群馬クレインサンダーズ)、オーストラリア代表として#15ニック・ケイ選手(島根スサノオマジック)がロスター入りしており、それぞれ明日7月25日(日)に初戦を迎えます。
■男子日本代表選手
#2 富樫 勇樹 (PG / 167cm / 千葉ジェッツ)
#6 比江島 慎 (SG / 191㎝ / 宇都宮ブレックス)
#8 八村 塁 (SF / 203cm / ワシントンウィザーズ)
#9 ベンドラメ 礼生 (PG / 186㎝ / サンロッカーズ渋谷)
#12 渡邊 雄太 (SF / 206cm / トロントラプターズ)
#14 金丸 晃輔 (SG / 192㎝ / 島根スサノオマジック)
#18 馬場 雄大 (SF / 198cm / メルボルンユナイテッド)
#23 エドワーズ ギャビン (PF / 206cm / 千葉ジェッツ)
#24 田中 大貴 (PG / 192㎝ / アルバルク東京)
#32 シェーファー アヴィ 幸樹 (C / 206㎝ / シーホース三河)
#34 渡邉 飛勇 (PF / 207cm / 琉球ゴールデンキングス)
#88 張本 天傑 (SF / 198㎝ / 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
■予選ラウンド グループ
[グループA]アメリカ(1位)フランス(7位)チェコ(11位)イラン(23位)
[グループB]オーストラリア(3位)イタリア(10位)ドイツ(17位)ナイジェリア(22位)
[グループC]スペイン(2位)アルゼンチン(4位)スロベニア(16位)日本(42位)
※()内はFIBAランキング(現在)
■予選ラウンド スケジュール
7月26日(月) 21:00 日本 vs スペイン
7月29日(木) 13:40 日本 vs スロベニア
8月1日(日) 13:40 日本 vs アルゼンチン
世界との差が広がる中、東京オリンピックでの目標は歴史的1勝を挙げること。過去の結果を見ても分かるとおり、高いハードルであることは否めません。予選ラウンドで対戦するスペインはFIBAランキングは2位ですが、2019年FIBAワールドカップを制した現世界チャンピオン。その決勝を争ったのがアルゼンチン(同4位)であり、FIBAワールドカップのファイナリストが揃いました。FIBAランキング16位のスロベニアは今月行われた世界最終予選を勝ち抜き、「世界の中でも一番コンディションが良いチーム」とフリオ・ラマスヘッドコーチが言うほど実力があります。
世界の強豪が揃う東京オリンピックに向けて、「まずはメンタルを整え、我々が目指すスタイルやシステムをもう一度確認して、初戦のスペイン戦に向けて準備をします。歴史を振り返っても、我々はワールドカップでヨーロッパのチームに一度も勝ったことはなく、アルゼンチンも同じ結果です。過去1勝も勝利できていないことが、この挑戦の難しさを物語っています。それでも、歴史を切り拓くチャレンジに向かわねばなりません」とラマスヘッドコーチは覚悟を持って、準備を進めてきました。
2019年FIBAワールドカップを戦い終えたあと、「一番成長しなければいけないのがディフェンスの部分」とラマスヘッドコーチは述べ、その強化とともに選手たち自身が危機感を感じてBリーグから改善に取り組んできました。12人全員が揃ったサイデン化学アリーナでの強化試合は、沖縄アリーナで敗れたベルギーを59点に抑え、87点を奪ってリベンジに成功。最終戦はFIBAランキング7位、2019年ワールドカップで3位となった強豪フランスを相手に81-75で勝利し、大金星を挙げました。その勝因として、八村塁選手は「チームとしてすごく気合が入っていて、第1クォーターからディフェンスが良かった点が勝ちにつながりました」と言い、手応えを感じています。
体格差で劣る日本ですが、屈強な相手にも恐れずにコンタクトし、「常にアグレッシブなディフェンス」をラマスヘッドコーチが求めてきた強化が形となって現れはじめています。2016年のリオデジャネイロ オリンピックへ向けた世界最終予選の直前にもフランスと練習試合を行い、当時は全く歯が立ちませんでした。その苦い経験した比江島慎選手は、劇的な勝利に「テンションが上がっていました。でも、まわりのみんなは冷静であり、勝って当たり前のような雰囲気でした」と試合後のロッカールームの様子を語ります。頼もしい仲間たちとともに、本番となるオリンピックでも歴史的1勝に挑みます。
予選ラウンドは3グループ各4チームで争われ、上位8チームが決勝トーナメントに駒を進めます。各グループ上位2チーム(計6チーム)がまず勝ち上がり、残る2チームは各グループ3位の中から勝率などで決まる上位2チームが決勝トーナメント進出。厳しい挑戦ではありますが、1勝することで次の道が開ける可能性が高まります。
7月26日(月)21:00より行われる初戦のスペインは、先に挙げたように2019年FIBAワールドカップを制した世界No.1チームです。2006年に日本開催でされた世界選手権(現ワールドカップ)と同じくさいたまスーパーアリーナで行われ、#4 Pau GASOL選手(FCバルセロナ)と#5 Rudy FERNANDEZ選手(レアル・マドリード)はそのときも頂点に立っています。メンフィス・グリズリーズ時代のチームメイトでもある#13 Marc GASOL選手(ロサンゼルス・レイカーズ)もいる強豪との戦いへ向けて、渡邊雄太選手は以下のように抱負を語りました。
「相手が格上というのは間違いありません。身長も経験も相手の方が上回っています。しかし、第1クォーターから足を動かしてリズムをつかみ、フランスを相手に通用した部分はどこを相手にも戦えるという自信にして良いと思っています。これから対戦するすべてのチームはランキングでは上位にいますが、そこは一切関係なく、自分たちのバスケをどこが相手にも出していくだけです」
東京オリンピックには日本代表以外にも、各国代表としてBリーガーが登場します。チェコ代表にはパトリック・アウダ選手(横浜ビー・コルセアーズ)とオンドレイ・バルヴィン選手(群馬クレインサンダーズ)、オーストラリア代表として#15ニック・ケイ選手(島根スサノオマジック)がロスター入りしており、それぞれ明日7月25日(日)に初戦を迎えます。
■男子日本代表選手
#2 富樫 勇樹 (PG / 167cm / 千葉ジェッツ)
#6 比江島 慎 (SG / 191㎝ / 宇都宮ブレックス)
#8 八村 塁 (SF / 203cm / ワシントンウィザーズ)
#9 ベンドラメ 礼生 (PG / 186㎝ / サンロッカーズ渋谷)
#12 渡邊 雄太 (SF / 206cm / トロントラプターズ)
#14 金丸 晃輔 (SG / 192㎝ / 島根スサノオマジック)
#18 馬場 雄大 (SF / 198cm / メルボルンユナイテッド)
#23 エドワーズ ギャビン (PF / 206cm / 千葉ジェッツ)
#24 田中 大貴 (PG / 192㎝ / アルバルク東京)
#32 シェーファー アヴィ 幸樹 (C / 206㎝ / シーホース三河)
#34 渡邉 飛勇 (PF / 207cm / 琉球ゴールデンキングス)
#88 張本 天傑 (SF / 198㎝ / 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
■予選ラウンド グループ
[グループA]アメリカ(1位)フランス(7位)チェコ(11位)イラン(23位)
[グループB]オーストラリア(3位)イタリア(10位)ドイツ(17位)ナイジェリア(22位)
[グループC]スペイン(2位)アルゼンチン(4位)スロベニア(16位)日本(42位)
※()内はFIBAランキング(現在)
■予選ラウンド スケジュール
7月26日(月) 21:00 日本 vs スペイン
7月29日(木) 13:40 日本 vs スロベニア
8月1日(日) 13:40 日本 vs アルゼンチン