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SoftBankカップ2021(埼玉大会)最終戦:日本81-75フランス「お客さんの前でできる最後の試合に勝つ姿を見せることができて良かった」田中大貴選手


AKATSUKI FIVE 男子日本代表のテストゲーム最終戦となる「SoftBankカップ2021バスケットボール男子日本代表国際強化試合」は、2019年FIBAワールドカップ銅メダリストの男子フランス代表と対戦。優勝候補とも言われる強豪を相手に、最大17点のリードを奪って驚かせます。フランスの猛追を振り切った日本が81-75で大金星を挙げ、1週間後に迫った本番に向けて最高の試合を見せました。

試合後、開口一番、「完璧な内容でした」というフリオ・ラマスヘッドコーチ。「40分間を通してディフェンスもリバウンドもがんばってくれました。さらに、ターンオーバーが6本だったことが、選手たちの集中力が研ぎ澄まされていたことを物語っています」と続け、今ある全ての力を出し切ったことで勝利しました。

ベルギー戦では温存したゾーンディフェンスが機能し、スティールも8本と相手のボールを奪うシーンも多かったです。ディフェンスでは、フランスの高さはもちろんですが、#12ナンド・デ=コロ選手と#10エバン・フルニエ選手を警戒していました。16点を挙げたフルニエ選手ですがシュート率は38.5%に抑え、デ=コロ選手には6点しか許しておらず、的を絞ったディフェンスが功を奏します。リバウンドでも、日本34:37フランスと対等に取れていたことも勝因のひとつです。34本中7本が、選手のスタッツにはならないチームリバウンドであり、全員がボールに絡んでいった結果です。



リバウンドが向上した点について、八村塁選手と馬場雄大選手の加入による影響は大きいですが、「彼らがいないときでも、練習中からリバウンドに関しては声をかけていました」と渡邊雄太選手はその意識を高めてきました。リバウンドを対等に取れたこと以上に、「オフェンスリバウンド11本は自信を持っていいです」とも話しており、セカンドチャンスポイントでフランスの8点を上回る12点を挙げたことも大きかったです。

第4クォーターにフランスが猛追する場面で、貴重な4点プレーを決めた比江島慎選手。ファウルをもらいながら3ポイントシュートを決め、その後もフリースローもしっかり沈めて、70-58と引き離す活躍を見せます。「世界トップクラスであり、僕らの現在地を知る貴重な相手に対して、自分たちがやるべきバスケを1試合を通してできました」と自信を得る1勝となりました。キャプテンの渡邊選手は「ただし、課題もありました」と言い、比江島選手も同様のコメントを残しており、気を引き締めます。「自信にして良い部分と、過信してはいけないバランスはしっかりしなければいけないです」と渡邊選手は続け、本番までの残る1週間でさらにチーム力を向上させていきます。

コロナ禍の厳しい状況の中、AKATSUKI FIVE 男女日本代表の強化試合会場へ足を運び、背中を押していただきまして、ありがとうございました。田中大貴キャプテンは「試合前からみんな気持ちが入っていましたし、お客さんの前でできる最後の試合でもあったので、なんとか勝つ姿を見せることができて良かったです」と感謝の言葉を述べます。本番へ向けて、「残念ながら無観客での開催となりますが、3×3男女日本代表と女子日本代表とともに日本一丸となって戦ってきます。画面の向こうから声援を送ってください」と挨拶し、歴史的1勝を目指します。