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日本生命カップ2021(沖縄大会)第3戦 日本71-76フィンランド:1勝2敗で沖縄大会が閉幕。7月16日より12名が揃ってオリンピックへ向けた最終段階へ


「日本生命カップ2021 バスケットボール男子日本代表国際強化試合」の最終戦はフィンランドと対戦。「最後の1秒まで戦いましたが、自分たちのバスケをさせてもらえなかったです」とフリオ・ラマスヘッドコーチが言うように71-76で惜敗。ベルギー戦に続き連敗となり、1勝2敗で今大会を終えました。

男子日本代表が目指すのは、「アーリーオフェンスでしっかり走って、スピードに乗って生まれるシュートチャンスなど相手の意表をつくスタイル」とラマスヘッドコーチは言います。しかし、この試合では「ダイナミックな動きもスピードも足りませんでした」と続け、持ち味を消されたことで逆転には至りませんでした。

「リバウンドの部分で相手に圧倒されたのは、ベルギー戦に引き続き反省点です」と渡邊雄太選手が言う通り、日本の29本に対してフィンランドは42本と大差をつけられます。渡邊選手はNBAでの経験を踏まえ、リバウンドの改善点について言及します。

「まずはボックスアウトをしっかりやること。飛び込んでくる相手に対し、身長や体格で劣るからこそ、ガード陣が押し込まれていれば二人がかりで封じ込みに行くことも必要です。ラプターズでもビッグマンを助けているので、同じように僕も含めたアウトサイドにいる選手たちがしっかり中に飛び込んで、一緒にボックスアウトするのも大切になります」


田中大貴選手は「リバウンドを一発で取れなかった状況が多かったです」と言い、それがオフェンスの流れにも影響しました。「しっかり守って良い形でリバウンドを取れれば、その流れのままオフェンスに入れます。それだけではなく、どんどんボールをプッシュしていかなけれればいけないですが、足が止まっている感じもました」と話し、10人での戦いとなった3戦目は疲労も隠せなかったようです。

プラス面としては渡邊選手の17点を筆頭に、ギャビン・エドワーズ選手15点、比江島慎選手13点、終盤にバスケットカウントで3ポイントシュートを決め、3点差まで追い上げた金丸晃輔選手も13点と、4人の二桁得点者を出し、積極性が増しています。7月16日(金)と18日(日)には、舞台をサイデン化学アリーナに移して、強化試合が続きます。そして、満を辞してワシントン・ウィザーズの八村塁選手と、オーストラリアNBLチャンピオンとなったメルボルン・ユナイテッドの馬場雄大選手が合流します。

ラマスヘッドコーチは「八村選手はオフェンスではなんでもできるので、その要素を生かしたプレーを準備していきます。馬場選手はペネトレーションと3ポイントシュートが武器であり、シューティングガードとして起用します。二人ともディフェンスでもエネルギッシュなプレーができるので期待しています」と話すように、いよいよ12名が揃ってオリンピックへ向けた最終的な準備段階に入ります。

二人が加わることでチームが変わることを考慮し、「頭をフル回転させながら、イメージしていかなければいけないです。あと2試合だけではなく、それ以外に練習もすごく大事になってきます」と田中大貴選手は話し、ポイントガードとしてチームを進化させていきます。