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三井不動産カップ2021(神奈川大会)第3戦:女子ポルトガル代表に3連勝で閉幕。三好南穂選手がMVP受賞


 「三井不動産カップ2021 (神奈川大会) バスケットボール女子日本代表国際強化試合」は、最終戦もAKATSUKI FIVE 女子日本代表が67-58で女子ポルトガル代表に勝利し、3連勝で神奈川大会は閉幕。MVPには、三好南穂選手(トヨタ自動車アンテロープス)が受賞しました。

 お互いに手の内が分かって臨んだ第3戦。立ち上がりこそ、女子日本代表は21-4とスタートダッシュに成功します。ベンチメンバーを起用していくと、「ボールプレッシャーもヘルプディフェンスも強いです」とトム・ホーバスヘッドコーチがいうポルトガルのディフェンスにつかまりはじめます。今大会は、東京オリンピックの舞台に立つ12名を選ぶトライアウトであり、当落線上にいるメンバーにとってはアピールする絶好のチャンスです。しかし、ホーバスヘッドコーチの勝利への執念はそれ以上であり、ポルトガルに押され気味となったこの試合は、先発メンバーが25分以上コートに立ち続けました。#8 髙田真希選手が16点、続く15点を挙げた#0 長岡萌映子選手、若手筆頭の#88 赤穂ひまわり選手も12点/12リバウンドのダブルダブルを記録。ポイントガードの#13 町田瑠唯選手は9アシストを挙げ、経験ある選手たちの活躍で勝利しました。



 「3試合を戦い、どの試合も重い展開になった印象があります」と町田選手は切り出します。「自分たちは小さいので、走るバスケをしなければいけないです。そのためにもハードにディフェンスをして、そこからターンオーバーを誘い、リバウンドを取って走る展開にしたいのですが、相手に簡単にやられてしまって、速い展開を出せなかったです。また、相手のプレッシャーに押されて、自分たちのオフェンスリズムでできなかったことが重い展開になりました」と1年4ヶ月ぶりの国際試合は、思い描くようなプレーができずに終わりました。

 「頭の中では良いコンビだと思っていた組み合わせも、実際に出したらこの試合ではうまく噛み合わなかったです」というホーバスヘッドコーチにとっても、久しぶりの実戦で気づくことは多かったです。今月末には東京オリンピックメンバーの12名を選考する予定ではありますが、残り少ない期間で頭を悩ませることでしょう。特にポイントガードが一番難しいと吐露していました。



 さまざまな課題が浮き彫りになった今大会でしたが、1戦ごとに成長は見られています。今大会のMVPを受賞した三好選手とともに、最年少#20東藤なな子選手のディフェンスとフィジカルの強さをホーバスヘッドコーチは評価していました。三好選手は、「短い時間でも結果を残すことであり、3ポイントシュートを打つことが仕事なので、積極的に狙って行ったことが良い結果につながったと思います」と充実した大会となりました。どこかで活躍すれば、スカウティングされ、アジャストされることの繰り返しです。「今日はバックカットやシュートフェイクを取り入れてみました。シュートが決まりはじめたらディフェンスは厳しくなり、違う突破の仕方を考える良い経験ができました」とも話し、今後もレベルアップしていくだけです。

今後、最終メンバー12名(予定)に絞られた後、ふたたび三井不動産カップ2021が埼玉県さいたま市のサイデン化学アリーナ(さいたま市記念総合体育館)にて開催されます。7月15日(木)は女子ベルギー代表、7月17日(土)は女子プエルトリコ代表と東京オリンピック出場チームを迎えます。チケットは、AKATSUKI FIVE plus+有料会員抽選選考販売がはじまっています(一般販売は6月21日18:00〜)。

「最終メンバーに残って、東京オリンピックでは金メダルを目指してみんなでがんばっていきます。応援よろしくお願いします」と三好選手。ホーバスヘッドコーチは、「皆さんのエネルギーが必要です。熱い応援をぜひお願いします」とファンの皆様へメッセージを残しました。次の三井不動産カップ2021も会場やバスケットLIVEでご観戦していただき、最終調整段階に入った女子日本代表の背中を押してください。