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235日ぶりにコートに戻った本橋菜子選手「試合前からワクワクした気持ち」
「三井不動産カップ2021(神奈川大会)バスケットボール女子日本代表国際強化試合」AKATSUKI FIVE 女子日本代表vs女子ポルトガル代表[第2戦]は、6月12日(土)15:00(開場時間13:00)より横浜武道館にて行われます。6月13日(日)の第3戦を含め、観戦チケットは好評発売中。当日券はいずれも12:30より会場にて販売を開始します。



 昨年11月、強化合宿中に右ヒザをケガし、長期離脱した#15 本橋菜子選手(東京羽田ヴィッキーズ)。三井不動産カップの初戦で、「私自身コートに立つのが久々です。ここに戻ってこられたことをうれしく感じましたし、試合前からワクワクした気持ちで臨めました」と笑顔で復帰を果たしました。試合出場は、Wリーグでの新潟アルビレックスBBラビッツと対戦した昨年10月18日以来、235日ぶりになります。

 復帰を信じて招集したトム・ホーバスヘッドコーチは、「手術からの約半年間、一生懸命リハビリしていたのも見ているので、コートの上に立ったことがうれしいです。シュートも悪くなかったですし、彼女が戻ってきてくれたのは本当に良かったです」と安堵の表情を見せました。また、2019年FIBA女子アジアカップのMVPであり、女子日本代表にとって欠かせない選手であることも強調していました。

 第1クォーター開始4分19秒、交代で入った本橋選手はケガをしたヒザに対する不安もなく、試合に入ります。外れはしましたがすぐさまシュートを打ち、積極的にプレーしていきます。復帰戦は7分53秒出場し、5点を挙げる活躍でした。70%という現在のコンディションを踏まえ、「本来の自分の良さを短い時間帯では出せなかったですが、ヒザの状態は『いける』と感じました。これからコンディションを上げていきたいです」と自信を得たようです。

 同じくヒザのケガにより、東京オリンピックを断念せざるを得なかった渡嘉敷来夢選手への思いについて、涙を浮かべながら語る場面もありました。

「タクさん(渡嘉敷選手のコートネーム)とは一緒にリハビリをして、がんばっていたのも見てきたので今回のことは自分も悔しかったし、タクさん自身は見せなかったですけど悔しさを感じました。タクさんの分もがんばりたいと強く思いました」


これまでも渡嘉敷選手とは「オリンピックでがんばろう」と連絡を取り合い、鼓舞し合ってきたのは#8 髙田真希選手(デンソーアイリス)です。髙田選手も、渡嘉敷選手への思いを以下のようにコメントしています。

「彼女は常に日本のためにバスケットをし続けて、プレッシャーがある中でもずっと日本を背負って戦ってもいました。今はまずリハビリに集中し、また復活して一緒にプレーしようという言葉をかけました。オリンピックに出たくても出られらない選手がたくさいんいます。その選手たちの分まで、今ここにいるメンバーは責任と自覚を持たなければいけません。渡嘉敷選手がいなくても戦えることを証明し、復帰してまた加わったときにはもっともっと良いバスケットができるようになると信じています」

 大事なピースである渡嘉敷選手が間に合わなかったことは残念ですが、東京オリンピックで金メダルを獲得する目標は変わらず、さらにチームの絆が強くなっています。来年9月にはオーストラリアでFIBA女子ワールドカップ開催も決まっており、世界との戦いは続きます。そのスタートとなる三井不動産カップであり、何よりも日本のファンの皆さんの前でプレーできることに選手たちは喜びを感じています。本橋選手は、「ファンの皆さん、いつも応援ありがとうございます。東京オリンピックに向けて大事な試合になるので、自分たちのバスケをして、盛り上げていけるようにしたいです」とメッセージを残しました。

 多くの皆様に会場へお越しいただき、金メダルを目指す女子日本代表の成長過程を目の当たりにできます。三井不動産カップ全試合は、バスケットLIVEにて生中継されますので、合わせてご覧ください。