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三井不動産カップ2021(神奈川大会)第2戦:68-43で2連勝を飾るも、課題が見えた試合
 AKATSUKI FIVE 女子日本代表が先勝した「三井不動産カップ2021 (神奈川大会) バスケットボール女子日本代表国際強化試合」は第2戦を迎え、横浜武道館で開催。25点差をつけた女子日本代表が68-43で女子ポルトガル代表に勝利し、今大会2連勝して早くも勝ち越しを決めました。しかし、チームのターンオーバーは17本を数え、内容としては課題も多かったです。

 第2戦の先発ポイントガードに抜擢された#5 安間志織選手(トヨタ自動車アンテロープス)。2018年、藪内夏美アシスタントコーチが率いた女子日本代表としてアジア競技大会での出場経験はありますが、トム・ホーバスヘッドコーチの下で試合に臨むのは今大会がはじめてです。持ち味であるドライブを出し、積極的なプレーは見られました。しかし、「パスミスや判断ミスが多かったです」と反省点を挙げます。「チームのリズムを作るポイントガードとして時間を見ていなかったので、そこは修正していきたいです」とも話しており、24秒バイオレーションを取られる場面もありました。

 ホーバスヘッドコーチは安間選手ら代表経験が浅いポイントガード陣に対し、「判断が悪く、チームメイトの力をまだまだ上手に使えていません」と指摘し、さらなるレベルアップを求めています。安間選手自身も、「第1戦はドライブから私がジャンプシュートを打ってしまったことで、三好(南穂)選手の3ポイントシュートを打たせられず、まわりが見えていませんでした。ドライブからキックアウトを含めて、味方をうまく生かすプレーをするのが課題です」と理解しており、明日の第3戦ではアシストも期待されます。

 東京オリンピックで金メダルを獲得するためにも、3ポイントシュートが重要になります。第1戦は24.4%(11/45本)、第2戦は30.3%(10/33本)と確率は上がりましたが、求める精度には届いていません。また、3ポイントシュートに偏っている状況に対し、「バランスが悪い」とホーバスヘッドコーチも納得していません。その原因として、「トライアウト中であり、シューターも多いのでみんなが3ポイントシュートを打ちたいと狙ってしまっています」という仕方ない部分もあります。その一方で、ペイントアタックの少なさも指摘しており、こちらも改善が必要な部分です。

 点差こそ離れた第2戦でしたが、ポルトガルのフィジカルの強さや高さあるディフェンスに対し、攻めあぐむ時間帯もありました。第3クォーターに起用した安間選手、#20 東藤なな子選手、#28 北村悠貴選手、#30 馬瓜エブリン選手、#99 オコエ桃仁花選手の5人が、その状況を打破していきます。「相手のフィジカルやプレッシャーに負けずに体を張って戦ってくれました。よくディフェンスをして、リバウンドを取って、そこから走ったのが良かったです」とホーバスヘッドコーチは及第点を与えました。今大会を通じて、選手個々のパフォーマンスだけではなく、「どの選手を一緒にプレーされるのが良いかを探しています」。ベンチスタートとなったオコエ選手は、「リングに向かって攻めること」を意識し、3ポイントシュートを4本決め、12点を挙げる活躍。さらにディフェンスでは、「相手と身長差はありますが脚力の部分では自信があります」と足を使って相手を抑え、素晴らしい働きを見せました。

 16名で臨んでいる今大会ですが、今月末には東京オリンピックに出場する12名に絞られます。泣いても笑っても、明日が東京オリンピックメンバーを決める前に行われる最後の国際試合であり、最後のアピールの場になるかもしれません。「確かにミスは多かったですが、それぞれが良いバスケットをしたかったからこそミスしてしまい、そこは修正できる部分です。ポジティブに捉えていきたいです」と#30 馬瓜エブリン選手が話していたように、下を向いている暇はありません。この16名で戦う最後の試合であり、「ファンの前できれいな、速い、楽しい、良いエネルギーのバスケを見せたいです」とホーバスヘッドコーチは誓います。

 明日6月13日(日)は最終日となり、13:00開場/15:00試合開始となります。観戦チケットは発売中です(当日券販売あり)。また既報通り、7月15日(木)は女子ベルギー代表、7月17日(土)は女子プエルトリコ代表と東京オリンピック出場チームを迎える三井不動産カップ2021(埼玉大会)が決定しました。AKATSUKI FIVE plus+有料会員抽選選考販売がはじまっています(一般販売は6月21日18:00〜)。横浜大会も、埼玉大会もバスケットLIVEにて全試合生中継されます。この機会にぜひご加入いただき、東京オリンピックに向けて準備する女子日本代表の戦いをご覧ください。