女子オリンピックプレ予選:“チームディフェンス”でオートラリアに勝利した日本「今大会でまたレベルアップした」(トム・ホーバスヘッドコーチ)
11月14日(木)からマレーシアにて開催されていた「FIBA 女子オリンピック プレ・クオリファイイング・トーナメント2019 (アジア・オセアニア) 」(以下オリンピックプレ予選)の最終日、日本はオーストラリアと対戦しました。
オーストラリアには今年10月の「FIBA 女子アジアカップ 2019」でも準決勝で日本が勝利していましたが、この時は前年の「FIBA 女子ワールドカップ 2018」で準優勝したメンバーから203㎝のエリザベス・キャンベージ選手らが不在。しかし、今大会ではキャンベージ選手が加入し、東京オリンピック出場を懸けた大会にオーストラリアもフルメンバーが顔をそろえました。
世界ランキング2位のオーストラリアとの対戦は、地元開催の東京オリンピックで金メダル獲得を目指す日本にとってまたとない機会。そして迎えた一戦は、前日のチャイニーズ・タイペイ戦とは打って変わり、日本が好スタートを切ります。
先制点こそキャンベージ選手に許したものの、すぐに日本はエース・渡嘉敷来夢選手がキャンベージ選手をきれいにかわしてシュートを決め返します。オーストラリアはベック・アレン選手の3Pシュートもありましたが、その後は日本がこの試合で初のスターターを担った宮下希保選手の3Pシュートに速攻、そして本橋菜子選手、宮下選手、宮澤夕貴選手の3連続3Pシュートで一気に11点のリードを奪います。それ以降も3Pシュートが冴えを見せた日本。第1クォーターを終えて30-16と14点差を付けました。
だが、そこは世界2位のチーム。第2クォーターではキャンベージ選手の高さや巧みな合わせのプレーからオーストラリアがじりじりと点差を詰めていきます。対する日本は、得点ペースが下がり、第2クォーター開始から約6分間を3得点と苦しい展開に。しかし、「そこから日本のメンタルタフネス、ガッツが見えました」とホーバスヘッドコーチが言うように、オーストラリアの追撃に耐えながらも残り3分を切ってからは吉田亜沙美選手のアシストから林咲希選手、宮澤選手の3Pシュートが決まり、流れを引き戻します。
11点リードで迎えた後半も再三に渡るオーストラリアの猛追を堅いディフェンスでしのいだ日本。フラストレーションが溜まったキャンベージ選手が第4クォーター途中でテクニカルファウル2回の累積で退場の後も日本はしっかりと速い展開のバスケットを貫き、最後は82-69でオーストラリアを振り切りました。
「第2クォーターの(点が入らなかった)約6分間でもいいディフェンスをしていたので、オーストラリアも逆転やリードができませんでした」とホーバスヘッドコーチ。また、キャンベージ選手とマッチアップしていた渡嘉敷来夢選手がファウルトラブルに見舞われましたが、そこを「キャンベージ選手はしつこいコンタクトが嫌い。だからオコエ桃仁花選手を使いました。よくやったと思います」(ホーバスヘッドコーチ)と振り返ったように、指揮官はオーストラリア撃破の要因に “ディフェンス”を挙げました。
「チーム全員で勝ち取れたかなと思います。選手一人一人がやるべきことをやったことがこういう結果につながったと思うので、日本の層が厚くなったのではないかと思います」と語ったのはキャンベージ選手とのマッチアップで体を張った渡嘉敷選手。また、アジアカップと同様に2番ポジションでスターターを担った赤穂ひまわり選手も「みんなでディフェンスができたこと」を勝因に挙げました。
さらには2年ぶりの日本代表復帰でオーストラリア戦では15得点の吉田亜沙美選手も「追いつかれそうな時に一人ひとりが我慢してディフェンスを踏ん張ったり、リバウンド取ったりしていた」と試合を振り返りました。
このように指揮官や多くの選手が声をそろえた“チームディフェンス”を武器に宮下選手ら若手選手の台頭もあった今大会。ホーバスヘッドコーチは「2週間だけの準備期間でしたが、すごくいいチームになりました。この大会でまたレベルアップしたと思います」と語りました。それと同時に「でも、まだまだ日本のベストのバスケットはやっていません」とホーバスヘッドコーチ。その理由には、チームはいくつかのディフェンスを持っているものの、「メインのディフェンスだけで戦えた」こともあります。
女子日本代表の次なる戦いは来年2月の「FIBA 女子オリンピック クオリファイイング・トーナメント」。対戦国は11月27日の抽選で決まりますが、今度はヨーロッパやアメリカ大陸のチームを相手に、オリンピックでの優勝に向けてさらに強化を図っていきます。
オーストラリアには今年10月の「FIBA 女子アジアカップ 2019」でも準決勝で日本が勝利していましたが、この時は前年の「FIBA 女子ワールドカップ 2018」で準優勝したメンバーから203㎝のエリザベス・キャンベージ選手らが不在。しかし、今大会ではキャンベージ選手が加入し、東京オリンピック出場を懸けた大会にオーストラリアもフルメンバーが顔をそろえました。
世界ランキング2位のオーストラリアとの対戦は、地元開催の東京オリンピックで金メダル獲得を目指す日本にとってまたとない機会。そして迎えた一戦は、前日のチャイニーズ・タイペイ戦とは打って変わり、日本が好スタートを切ります。
先制点こそキャンベージ選手に許したものの、すぐに日本はエース・渡嘉敷来夢選手がキャンベージ選手をきれいにかわしてシュートを決め返します。オーストラリアはベック・アレン選手の3Pシュートもありましたが、その後は日本がこの試合で初のスターターを担った宮下希保選手の3Pシュートに速攻、そして本橋菜子選手、宮下選手、宮澤夕貴選手の3連続3Pシュートで一気に11点のリードを奪います。それ以降も3Pシュートが冴えを見せた日本。第1クォーターを終えて30-16と14点差を付けました。
だが、そこは世界2位のチーム。第2クォーターではキャンベージ選手の高さや巧みな合わせのプレーからオーストラリアがじりじりと点差を詰めていきます。対する日本は、得点ペースが下がり、第2クォーター開始から約6分間を3得点と苦しい展開に。しかし、「そこから日本のメンタルタフネス、ガッツが見えました」とホーバスヘッドコーチが言うように、オーストラリアの追撃に耐えながらも残り3分を切ってからは吉田亜沙美選手のアシストから林咲希選手、宮澤選手の3Pシュートが決まり、流れを引き戻します。
11点リードで迎えた後半も再三に渡るオーストラリアの猛追を堅いディフェンスでしのいだ日本。フラストレーションが溜まったキャンベージ選手が第4クォーター途中でテクニカルファウル2回の累積で退場の後も日本はしっかりと速い展開のバスケットを貫き、最後は82-69でオーストラリアを振り切りました。
「第2クォーターの(点が入らなかった)約6分間でもいいディフェンスをしていたので、オーストラリアも逆転やリードができませんでした」とホーバスヘッドコーチ。また、キャンベージ選手とマッチアップしていた渡嘉敷来夢選手がファウルトラブルに見舞われましたが、そこを「キャンベージ選手はしつこいコンタクトが嫌い。だからオコエ桃仁花選手を使いました。よくやったと思います」(ホーバスヘッドコーチ)と振り返ったように、指揮官はオーストラリア撃破の要因に “ディフェンス”を挙げました。
「チーム全員で勝ち取れたかなと思います。選手一人一人がやるべきことをやったことがこういう結果につながったと思うので、日本の層が厚くなったのではないかと思います」と語ったのはキャンベージ選手とのマッチアップで体を張った渡嘉敷選手。また、アジアカップと同様に2番ポジションでスターターを担った赤穂ひまわり選手も「みんなでディフェンスができたこと」を勝因に挙げました。
さらには2年ぶりの日本代表復帰でオーストラリア戦では15得点の吉田亜沙美選手も「追いつかれそうな時に一人ひとりが我慢してディフェンスを踏ん張ったり、リバウンド取ったりしていた」と試合を振り返りました。
このように指揮官や多くの選手が声をそろえた“チームディフェンス”を武器に宮下選手ら若手選手の台頭もあった今大会。ホーバスヘッドコーチは「2週間だけの準備期間でしたが、すごくいいチームになりました。この大会でまたレベルアップしたと思います」と語りました。それと同時に「でも、まだまだ日本のベストのバスケットはやっていません」とホーバスヘッドコーチ。その理由には、チームはいくつかのディフェンスを持っているものの、「メインのディフェンスだけで戦えた」こともあります。
女子日本代表の次なる戦いは来年2月の「FIBA 女子オリンピック クオリファイイング・トーナメント」。対戦国は11月27日の抽選で決まりますが、今度はヨーロッパやアメリカ大陸のチームを相手に、オリンピックでの優勝に向けてさらに強化を図っていきます。