女子オリンピックプレ予選:インドに120-29で快勝。11アシストを記録した吉田亜沙美選手「与えられた状況の中で力を出し切るのが今の自分の役割」
11月14日(木)、マレーシアのクアラルンプールにて「FIBA 女子オリンピック プレ・クオリファイイング・トーナメント2019 (アジア・オセアニア) 」(以下オリンピックプレ予選)が開幕しました。
オリンピックプレ予選はアジア・オセアニア地区の各4チームが2グループに分かれ、それぞれ上位2チームが来年2月に開催される世界最終予選へ進みます。日本はすでに開催国枠としてオリンピック出場権を獲得していますが、オリンピックプレ予選はFIBAランキング2位(11月8日時点)のオーストラリアといった世界の強豪と戦える絶好の機会。選手間の連携を深めることなど、「長い目で見てのレベルアップ」のための大会になるとトム・ホーバスヘッドコーチも言います。
ただ、「大会に出るからには勝ちたいし、オーストラリアにも勝ちたいです」とホーバスヘッドコーチ。当然、勝利は最優先です。
今回、メンバーは9月末に4連覇を達成した「FIBA 女子アジアカップ 2019」の時から半数の6名が入れ替わり、吉田亜沙美選手、梅沢カディシャ樹奈選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)、根本葉瑠乃選手(三菱電機コアラーズ)、オコエ桃仁花(富士通レッドウェーブ)、谷村里佳選手(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)、宮下希保選手(アイシン・エィ・ダブリュウィングス)が今年度のFIBA公式戦に初参加となりました。
その中でもFIBA(国際バスケットボール連盟)も大会サイトやSNSでクローズアップしていたのが、2年ぶりに日本代表復帰となった吉田選手です。
吉田選手は、昨シーズンのWリーグが3月に終了すると、引退を発表し、一時はバスケットボールの競技からは離れていましたが、東京オリンピック出場への思いが強まり9月に現役続行を決意。新シーズンを迎えたWリーグでは、すでにJX-ENEOSの一員として活躍してします。そして今回、日本代表としての「吉田選手を見てみたい」(ホーバスヘッドコーチ)理由から招集されました。
迎えたオリンピックプレ予選の初戦(対インド)、吉田選手は第1クォーター残り5分15秒から出場。36秒後には赤穂ひまわり選手(デンソーアイリス)の3Pシュートをアシストすると、そこから次々と他選手へパスを配給し、速い展開を演出しました。
終わってみれば吉田選手は11アシスト。久しぶりの国際試合に「実感がないというか、まだトライアウトの身なので与えられた状況の中で自分の力を出し切ることが今の自分の役割だと思っています」と本人は冷静に語りましたが、指揮を執るホーバスヘッドコーチは「良く見えているね」と賛辞の言葉を送っていました。
体力的には「まだきつい」とは言うものの、一度コートに立てば全力プレーでチームを盛り立てる吉田選手。試合では、「私にパスがあることはヘッドコーチも分かっていることだから、後は得点力のところをアピールしていかないといけません」と数少ないチャンスの中、積極的にシュートを放ち、3Pシュート1本とドライブから得たフリースロー1本の4得点を挙げました。
インド戦を120-29と圧勝した日本は休息日を挟んで11月16日(土)にチャイニーズ・タイペイと対戦します。十代の頃から日本代表入りを果たしている吉田選手にとっても、チャイニーズ・タイペイはこれまで幾度となく熱戦を繰り広げてきた相手。「私自身、久しぶりの対戦になるので、インド戦での修正をして、しっかりと準備していきたいです」と第2戦に向けて意気込みを語っていました。
チャイニーズ・タイペイ戦もさることながら、最終日となる17日(日)のオーストラリアはさらに強豪です。「FIBA 女子アジアカップ 2019」の準決勝では勝っている相手ではありますが、今回はアジアカップ時には不在だった203㎝のエース、エリザベス・キャンベージをはじめ、昨年の「FIBA 女子ワールドカップ 2018」の銀メダルメンバーたちがズラリと顔を揃えます。「この先、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリアと対戦した時にいかに自分の力を出せるかというのは不安の方が大きいです」と吉田選手は言うものの、インド戦での鮮やかな復帰劇に、残り2試合、吉田選手がどんなパフォーマンスを発揮するのか楽しみであり、注目が集まります。
オリンピックプレ予選はアジア・オセアニア地区の各4チームが2グループに分かれ、それぞれ上位2チームが来年2月に開催される世界最終予選へ進みます。日本はすでに開催国枠としてオリンピック出場権を獲得していますが、オリンピックプレ予選はFIBAランキング2位(11月8日時点)のオーストラリアといった世界の強豪と戦える絶好の機会。選手間の連携を深めることなど、「長い目で見てのレベルアップ」のための大会になるとトム・ホーバスヘッドコーチも言います。
ただ、「大会に出るからには勝ちたいし、オーストラリアにも勝ちたいです」とホーバスヘッドコーチ。当然、勝利は最優先です。
今回、メンバーは9月末に4連覇を達成した「FIBA 女子アジアカップ 2019」の時から半数の6名が入れ替わり、吉田亜沙美選手、梅沢カディシャ樹奈選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)、根本葉瑠乃選手(三菱電機コアラーズ)、オコエ桃仁花(富士通レッドウェーブ)、谷村里佳選手(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)、宮下希保選手(アイシン・エィ・ダブリュウィングス)が今年度のFIBA公式戦に初参加となりました。
その中でもFIBA(国際バスケットボール連盟)も大会サイトやSNSでクローズアップしていたのが、2年ぶりに日本代表復帰となった吉田選手です。
吉田選手は、昨シーズンのWリーグが3月に終了すると、引退を発表し、一時はバスケットボールの競技からは離れていましたが、東京オリンピック出場への思いが強まり9月に現役続行を決意。新シーズンを迎えたWリーグでは、すでにJX-ENEOSの一員として活躍してします。そして今回、日本代表としての「吉田選手を見てみたい」(ホーバスヘッドコーチ)理由から招集されました。
迎えたオリンピックプレ予選の初戦(対インド)、吉田選手は第1クォーター残り5分15秒から出場。36秒後には赤穂ひまわり選手(デンソーアイリス)の3Pシュートをアシストすると、そこから次々と他選手へパスを配給し、速い展開を演出しました。
終わってみれば吉田選手は11アシスト。久しぶりの国際試合に「実感がないというか、まだトライアウトの身なので与えられた状況の中で自分の力を出し切ることが今の自分の役割だと思っています」と本人は冷静に語りましたが、指揮を執るホーバスヘッドコーチは「良く見えているね」と賛辞の言葉を送っていました。
体力的には「まだきつい」とは言うものの、一度コートに立てば全力プレーでチームを盛り立てる吉田選手。試合では、「私にパスがあることはヘッドコーチも分かっていることだから、後は得点力のところをアピールしていかないといけません」と数少ないチャンスの中、積極的にシュートを放ち、3Pシュート1本とドライブから得たフリースロー1本の4得点を挙げました。
インド戦を120-29と圧勝した日本は休息日を挟んで11月16日(土)にチャイニーズ・タイペイと対戦します。十代の頃から日本代表入りを果たしている吉田選手にとっても、チャイニーズ・タイペイはこれまで幾度となく熱戦を繰り広げてきた相手。「私自身、久しぶりの対戦になるので、インド戦での修正をして、しっかりと準備していきたいです」と第2戦に向けて意気込みを語っていました。
チャイニーズ・タイペイ戦もさることながら、最終日となる17日(日)のオーストラリアはさらに強豪です。「FIBA 女子アジアカップ 2019」の準決勝では勝っている相手ではありますが、今回はアジアカップ時には不在だった203㎝のエース、エリザベス・キャンベージをはじめ、昨年の「FIBA 女子ワールドカップ 2018」の銀メダルメンバーたちがズラリと顔を揃えます。「この先、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリアと対戦した時にいかに自分の力を出せるかというのは不安の方が大きいです」と吉田選手は言うものの、インド戦での鮮やかな復帰劇に、残り2試合、吉田選手がどんなパフォーマンスを発揮するのか楽しみであり、注目が集まります。