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FIBA女子アジアカップ:予選ラウンド第3戦[日本 102-61 韓国]
予選グループA首位突破で準決勝進出決定


 「FIBA 女子アジアカップ 2019」は早くも予選ラウンド最終戦を迎え、お互いに2勝同士の韓国と対戦。第1クォーターは24-5と引き離し、「出だしからエネルギーを出したディフェンスは完璧でした」とトム・ホーバスヘッドコーチは笑顔で選手たちを称えます。重たい流れとなったチャイニーズ・タイペイを教訓とし、韓国戦は序盤から自らのスタイルを貫いたAKATSUKI FIVE女子日本代表が102-61で快勝。予選グループAを3連勝で首位突破し、準決勝進出を決めました。

「ディフェンスからしっかりブレイクにつなげることを意識して試合に入るようにしました」と話す町田瑠唯選手(富士通レッドウェーブ)がゲームをコントロールし、日本ペースでゲームを進めていきます。髙田真希選手(デンソーアイリス)は、「自分のところが空いたので積極的にリングにアタックしたことが良い結果につながりました」と第1クォーターだけで11点を挙げて勢いづけます。本川紗奈生選手(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)は「シックスマンで出るメンバーは、スタート陣の勢いに負けない同じレベルで戦わなければ底上げにもなりません」と言うように、ベンチメンバーの活躍もあって102点を獲ることができました。

 アシスト平均6.3本の町田瑠唯選手はパスで流れを作り、交代で入る本橋菜子選手(東京羽田ヴィッキーズ)は得点力を武器に、韓国戦は3Pシュートを6本決め、21点を挙げてようやく本領を発揮します。ホーバスヘッドコーチは、「ベンチから本橋が出ることで、相手のディフェンスもアジャストするのに迷うと思います」とタイプの違うポイントガードに自信を持っています。さらに、5分弱の出場ながら5点、3アシストと活躍した渡邉亜弥選手(三菱電機コアラーズ)は全てのシュートを決めました。

 コンディションを上げている宮澤夕貴選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)は、準決勝進出とともに休息日を勝ち獲ったことを喜んでいました。インドとの開幕戦を前に発熱し、2戦目から復帰。完全とは言えない中でも、「体調が悪いからということを言い訳にしたくないので、ディフェンスとリバウンドだけは絶対に徹底してやらなければならないことです」と話し、オフェンスでも復帰直後のチャイニーズ・タイペイ戦は15点、韓国戦も9点を挙げ、攻守に渡って活躍しています。


 後日談ですが、2014年女子ワールドカップ時も体調を崩し、最後のブラジル戦で53秒しか出場できず、悔やんでいました。「実は2年前の決勝でのオーストラリア戦も熱が出てました。弱いんですよね」と自ら告白。しかし、その試合では11点と活躍しており、「いつも通りなので大丈夫です」という心強い言葉とともに、これからが本番です。

 髙田真希選手(デンソーアイリス)とともに19点を挙げた渡嘉敷選手は、「後半はすごく良いチームだったので、今後はこのレベルをキープしていきたいです」ときっかけをつかむ試合となりました。インド戦は27点、チャイニーズ・タイペイ戦も49点に失点を抑えています。「ディフェンスからエネルギーを出し、良いディフェンスをして走ることでリズムを作ることができています」とホーバスヘッドコーチも評価しており、3連勝を目指します。

 準決勝は9月28日(土)21:15(現地17:45)より、準々決勝・オーストラリアvsチャイニーズ・タイペイの勝者と対戦します。予選グループBの首位決戦となったオーストラリアvs中国戦はどちも譲らぬ展開の中、ラストシュートを決めた中国が70-69で勝利。これにより中国が準決勝に進出し、オーストラリアは本日4連戦目となるチャイニーズ・タイペイと準々決勝が行われます。準決勝はBS-TBSで生中継されます。また、これまで同様にCSフジテレビとDAZNは全試合中継されていますので、ぜひご覧いただき、4連覇へ向けてご声援をよろしくお願い致します。

■FIBA女子アジアカップ2019 (FIBA Women’s Asia Cup 2019)

【試合スケジュール】※日本時間
○日本 103-27 インド●
○日本 78-49 チャイニーズ・タイペイ●
○日本 102-61 韓国●
9月28日(土) 21:15 準決勝:日本 vs(オーストラリアvsチャイニーズ・タイペイの勝者)
9月29日(日) 決勝
※全試合CSフジテレビで生中継、DAZNにて生配信
※準決勝以降はBS-TBSにて生中継