ニモ正義は、2年前、17才にして大きな決断をした。アメリカのフロリダ州オーランドで育ち、地元では注目を集めるスター選手だった彼は、高校ジュニア（高校4年間のうちの3年生）のうちに、すでにいくつかのNCAAディビジョンⅠ（以下D１）の大学から奨学金のオファーを受けていた。高校卒業までにオファーの中から自分にあった大学を選び、進学するのだろうと思われていた。

しかし、彼は人とは違う決断をした。母の祖国の日本に行き、Bリーグのシーホース三河にアマチュアの特別指定選手として加入することを選んだのだ。プロにならずにアマチュアのステータスを残したのは、その後、NCAAに進学する選択肢を残すためだった。


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