COLUMN

~宮地陽子のGO FOR 2024~海外日本代表候補選手奮闘記
ニモ富士華『今、ここにいることは幸運なこと──。』

NCAAディビジョンⅠのカリフォルニアステイト大フラトン校で活躍するニモ富士華(173cm、ガード)は、子供のころから活発で、スポーツ好きな少女だった。色々なスポーツをやってほしいという両親の思いもあって、子供のころはカンフーから、テニス、陸上、ソフトボール、そしてバスケットボールと、多くのスポーツに取り組んだ。その中からバスケットボールを選んだのは、ある意味、必然だったのかもしれない。というのも、彼女の父、ジェシーはかつて日本でバスケットボールとアメリカン・フットボールの選手としてプレーしていたことがあり、後にコーチもしていたことがあったのだという。そこで富士華の母、エミコと出会い、富士華が生まれる前にアメリカに戻った。

富士華がバスケットボールを始めたのは5~6歳の頃だった。近所のレクリエーションセンターに父の試合を見に行ったときにとても楽しそうだったので、両親は富士華に子供用の小さなゴールとボールを買い与えた。
「そのゴールでずっとバスケットボールをしていて、バスケットボールがしたいと思ったんです」と振り返る。

それ以来、バスケットボールに夢中だ。
「バスケットボールはとても楽しかったんです。(生まれ育ったバージニアから)フロリダに移ったときも、バスケットボールのおかげで友達もすぐに作れました。子供の頃にいっしょにプレーしていた子たちとは、今でも仲がいいんですよ。私にとってバスケットボールは、
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