COLUMN

~宮地陽子のGO FOR 2024~海外日本代表候補選手奮闘記~
ジェイコブス晶 『ここまで来れたのなら、今度はもっと頑張って、もっと高いレベルに行こうって』

去年12月、所属チーム、NBAグローバル・アカデミーの試合でラスベガスを訪れていたジェイコブス晶は、馬場雄大(テキサス・レジェンズ)に会いたいと、広いホテルの中を歩き回っていた。NBAアカデミーの試合はGリーグのウィンター・ショーケースの大会と同じ会場で行われたため、Gリーグのレジェンズに所属する馬場も、ジェイコブスと同じホテルに宿泊しているはずだと考えたからだ。
「ホテルのエレベーターの周りをウロウロしていれば会えるかなって」と笑った。

そこまでするなら今どきに若者らしく、SNSを使うなどして連絡を取ればいいと思うのだが、ジェイコブスは「何か、そういうメッセージを送るって緊張します」と躊躇していた。そういったところは、アメリカ育ちとは思えないほど控え目だ。

ジェイコブスはカリフォルニア州ロサンゼルス近郊で育った。バスケットボールを始めたのは4歳の頃。自分では記憶にないが、家に子供用のゴールや小さなボールがあって、自分からそれを使って遊ぶようになったと聞いている。いつもテレビで見ていたNBAを真似したかったようだ。その後、地元YMCAのチームに入ってプレーするようになったのは6歳の頃だった。

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