COLUMN

~宮地陽子のGO FOR 2024~海外日本代表候補選手奮闘記~
馬場雄大 『失敗を恐れず、リスクを背負ってプレーする必要があるっていうことは、改めて思い始めました』

「最近、ちょっとトム・パワーが薄れつつあるんです」

2022年12月、ラスベガスで行われたGリーグ・ウィンターショーケースで、馬場雄大はそう明かした。“トム”とは、日本代表ヘッドコーチのトム・ホーバスのこと。22年夏に強化試合やFIBAワールドカップ予選で日本代表としてプレーした馬場は、ホーバスHCからアドバイスを受け、バスケットボール観が変わるような経験をしたのだという。
「トム監督のおかげで、僕のなかでバスケットの価値観がガラっと変わって、新しい視点、視界を持たせてもらった」と感謝する。

何が変わったのか。突き詰めて考えると、3年前にGリーグの1シーズン目を経て自分が達した境地にも通じるところがあることに気づいた。
「Gリーグ1年目に思っていたのは、まわりの選手がシュートしか狙ってなくても、自分がパスをするんじゃなくて、自分もシュートしか狙ってないっていう姿勢だと確率も上がるっていうこと。トムのバスケも『あいてるでしょ。何で打たないの』っていうところから始まるんですよ。あいているんだったら打つっていうのがスタンダードであって、ノーマークで打つっていう選択肢しか頭になくなったんです。その迷いがなくなった。トムが何をやるべきかを明確に示してくれたのが、自分に自信を持つことができたきっかけです」

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