COLUMN

~宮地陽子のGO FOR 2024~海外日本代表候補選手奮闘記~
テーブス流河『自分も日の丸背負ってやってみたいですね。お兄ちゃんとできたらベスト。そういう夢はあります』

もっとプレーしたい。もっとうまくなりたい。スポーツに熱中したことがある人なら経験してきた思いではないだろうか。現在、ボストンにあるニューマン高校に所属するテーブス流河にとって、それはバスケットボールに興味を持ち始めた3歳のころから自分の中にフツフツと沸いていた感情だった。

バスケットボールは生まれたときから身近にあった。流河が3歳の頃、父、BT・テーブスは神戸のインターナショナルスクールで教師兼バスケットボール部のコーチを務めていた。6歳上の兄、海もバスケットボールをしていて、いつも学校の体育館で、コートサイドから父と兄が練習するのを見ていたのを覚えている。いつも辛抱強く、自分の番がくるのを待っていた。
「お父さんとお兄ちゃんが2人でワークアウトしているのを、自分はずっと横で見ていたんですよ。最後のほうに少し時間が余ったら、お父さんが『よし、やるか』みたいに声かけてくれて。その少しの時間のためにずっと待ってたんです。その時間がほしいから、バスケをやりたいっていう気持が強くなって。僕のハングリー精神はそこから生まれました」と振り返る。

だからなのか、今も流河はかなりの負けず嫌いだ。試合や練習でミスしたこと、うまくできなかったことを考えて眠れないときもある。ひとりで涙を流すこともあるという。
「自分、うまくいかなかったときはめっちゃ深く考える人なんで。どういう練習したらこれを直せるかなっていうのをめっちゃ考えて、たまに、本当にめっちゃ悔しいときは眠れないぐらい。何でも負けたくないですね。人より努力したい。だから、どうしてうまくいかないんだろうって考えすぎちゃうこともあります」

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