COLUMN

~宮地陽子のGO FOR 2024~海外日本代表候補選手奮闘記
『アメリカに来てよかった』一歩ずつ歩む夢への道程

「2週間だけ行かせてあげるから、現実を見てきなさい」


 両親からそう言われてアメリカに渡ったのが、志田萌(現ニューメキシコステイト大)のアメリカへの旅路の始まりだった。高校3年になる前の春のことだ。
 
アメリカは子供のころからのあこがれの場所だった。小学生のころからYouTubeの動画で見るアメリカの選手たちのプレーに憧れ、動画でスキルを学び、その影響でアメリカの大学でプレーしたいという思いを募らせるようになった。しかし中学でも高校でも全国大会に出たことがない無名選手にすぎなかったため、両親は娘にアメリカの厳しさを見せて、諦めさせようと送り出したのだった。
 
行った先は、フロリダ州にあるIMGアカデミーが主催する短期のバスケットボールキャンプ。IMGアカデミーは、高校生や高校を卒業したばかりのポストグラジュエイトの生徒が、勉強をしながら高いレベルでスポーツをすることができる学校で、志田が参加したような、短期のキャンプは外部からも参加者を受け入れている。しかし、そこで運命は意外な方向へと転がっていった。キャンプで志田のプレーがIMGアカデミー女子チームのコーチの目に留まり、2週間の間にチーム練習にも参加。その後、コーチから「来年からIMGアカデミーに入学しないか」と誘われたのだ。まさかの展開で、アメリカへの道が開けた。


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