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女子日本代表:第4次強化合宿実施中「もっと金メダルを意識し、もっと高いレベルに照準を合わせないといけない」北村悠貴選手
第4次強化合宿中のAKATSUKI FIVE 2021年度バスケットボール女子日本代表チームは、メンバー争いが佳境を迎えています。シューターとして期待されている北村悠貴選手と林咲希選手のコメントをご紹介します。

■北村 悠貴選手 (日立ハイテク クーガーズ)

これまでの合宿を通して、個人的にはまだまだだなと思うことが多いです。最終メンバーに選ばれれば、世界と戦うことになります。そのためにも心構えやプレーはもっともっと高いレベルで、もっともっと前のめりになっていくことが本当に大切だと感じています。残された時間は少ないですが、その中でできる限り自分の役割をもっとレベルアップさせることが大事だと感じています。

ーー前のめりになるとのことですが、まわりの選手の意識の高さはどう感じていますか?

長く代表で活躍している選手は世界を知っている分、声かけや意識が世界に向いているとすごく感じます。これは改善しなければいけない部分ですが、自分がメンバーに選ばれるためにどうするかと最初は考えてしまっていました。そうではなく、世界と戦って金メダルを取るためのメンバーが召集され、金メダルを取るための練習をしているわけです。意識していないわけではないですが、経験ある選手と同じようにもっと金メダルを意識し、もっと高いレベルに照準を合わせないといけないという心がけるの必要性を第1次合宿に参加して感じました。

ーーレベルアップする点や手応えを感じている点は?

シューターとして選ばれているので、もっとシュート確率を上げていく必要があります。ディフェンスでも、今は相手の誰が当たっていて、どこにマークで出なければいけないかという判断や自分の役割に対するレベルアップをしなければいけないです。クイックシュートは速いと思うので、そこは手応えがあるというか強みだと思っています。

ーークイックシュートが得意になった要因は?

自分ではクイックシュートとは思って打っていなかったのですが、まわりからシュートのタイミングが速いと言われることが多く、それが自分の強みだと気づいたのがきっかけです。昨シーズン、所属チームの内海(知秀)ヘッドコーチにシュートフォームを少し変えてもらいました。そのおかげで、もっと速く打てるようになった実感があります。

■林 咲希選手 (ENEOSサンフラワーズ)

シューターとしてトム(ホーバス)ヘッドコーチに買われ、今合宿から表現できている部分はあると思います。個人的には良い流れできていますので、ここから下がらないようにしっかりと高い意識を持っていきたいです。ケガから復帰したばかりですが、意外とシュートタッチは良く、今も良い状態が続いています。リハビリ中はみんなが練習しているのを見ているだけで、練習できないのが悔しかったです。今は一緒にできる楽しさもあってシュートが入っているところもあると思います。

ーーWリーグの3ポイントシュート成功率1位(47.69%)として、代表での目標値は?

3ポイントシュートが本当にメインの役割になるので、難しいことを考えずに空いたら打つことだけを考えています。そこで決め切れるかどうかが代表に選ばれるかの鍵になるとも思っています。現時点では良い具合に達成できているので、今後も6〜7割の確率で決められるようにしたいです。

ーー理想とするシューター像は?

今まで考えたことはなかったですが、トムヘッドコーチから(ステフィン)カリー選手(NBAゴールデンステート・ウォリアーズ)に似てると言われました。そこまで意識をしたことはなかったですが、そこからカリー選手の動きやムーブメントなどのプレーを見て、そういう選手になりたいと思ったのがつい最近のことです。今まではそんなに理想像というのはなく、自分の最高のプレーを出すことだけを意識していました。トムヘッドコーチが言うには、ボールをもらう前の動きが似てるそうです。中に入ったり、カッティングしたりした後の外に出てくる強弱とか、相手をだます動きが似てると言われましたが、自分ではあまり分かりません。

ーーオリンピックが1年延期したことについて

一昨年前にはじめて女子日本代表代表に入って、昨年のベルギーでのOQT(オリンピック世界最終予選)の頃がすごく良い状態であり、このままオリンピックに行けると感じていました。その後に1年延期が決まりましたが、メンタルが落ちたことはないです。昨年、各国にスカウティングされていた自分よりもレベルアップしている自信はありますし、海外のチームと対戦できるという良い気持ちを持てるようになりました。今は若い選手なども増えて、選考会が進んでいる中ですが、絶対に負けないという気持ちで練習できています。