COLUMN

女子日本代表:第4次強化合宿実施中「今年はいろんなことにチャレンジできています」長岡萌映子選手
AKATSUKI FIVE 2021年度バスケットボール女子日本代表チームは、現在、第4次強化合宿を行っています。
日本代表歴10年目を迎える長岡萌映子選手と、最年少の奥山理々嘉選手のコメントをご紹介します。

■長岡萌映子選手 (トヨタ自動車アンテロープス)

トム(ホーバス)ヘッドコーチのバスケットは毎年変わっており、常にベストなスタイルを見つけています。今年もまた違ったバスケットや、いろいろなことを試しています。自分としてはまだまだできることもありますが、それなりに理解できていると思っています。また、若手も多くなっているなかで、自分の役割としてはいろんなことを伝えていくことや声を出してチームを盛り上げることを意識しています。バスケット自体もそうですが、今年はいろんなことにチャレンジできています。

ーー若手が多くなっているとのことが、長岡選手にとってどんな影響がありますか?

今まで若い時(17歳)から日本代表に選んでいただき、これまでもいろんな先輩たちの背中を追いかけてきました。今は若い選手が増え、札幌山の手高校の後輩(東藤なな子選手)もいることは良い刺激になり、自分もがんばらなければいけないとすごく思います。

ーー東京オリンピックが1年間延期になったときの心境は?

この1年間は難しい1年でした。しかし、代表活動ができなかった反面、トヨタ自動車はWリーグで優勝することができました。今までは代表活動があったことでできなかったプレシーズン時のチーム練習を徹底でき、システムなども細かく覚えることができました。所属チームに力を注ぐことができたことは良い1年になりました。今はこのような状況ではありますが、自分たちは東京オリンピックに向かって準備し、全力でがんばるだけです。すごく特別なオリンピックだと思っています。前回のリオではベンチにいる時間が多く、若手として経験する感じでしたが、今回は自分としてもチャンスだと思っています。全力でがんばりたいです。

ーー経験があることで日本代表に選ばれる自信はありますか?

メンバーに残る残らないという自信ではなく、自分のプレーに対して自信を持つようにしています。そこで自信を失ってしまうと自分自身のプレーの軸がぶれたり、調子が悪くなったときの立て直しにも影響してしまいます。なので、自信を持ってプレーすることは常に心がけています。もちろんトライアウトなので、何が起こるかはわかりません。そのときの調子もあるので、常に気を張っている状態です。自分ができることをいつまでも最大限に出すことは意識しています。

■奥山理々嘉選手(ENEOSサンフラワーズ)

(2019年春以来)久しぶりに代表合宿に呼んでいただき、トムヘッドコーチと一緒にバスケをさせていただいています、今は自分のやるべきことが明確になり、自分自身が得意である3ポイントシュートを生かすシューターとして呼ばれています。得意の3ポイントシュートを思い切って狙うことが第一の役割です。また、チームのルールやフォーメーションが合宿を重ねるごとに増えています。早くしっかり頭に入れて、自分の仕事を全うすることが今の自分に託されているやるべきことでもあり、そこを毎日意識して練習に励んでいます。

ーーホーバスヘッドコーチからの評価は?

シュートを思い切りよく打てていることと、リバウンドをがんばっていることが毎回合宿に呼ばれている要因であり、期待されているところともトムヘッドコーチには言われています。そこだけではなく、チームディフェンスにも貢献して欲しいとも言われており、そこが課題点です。今合宿中は、自分の思い切りの良さが足りない部分も多々あるので、もっと積極的にプレーしなければいけないと感じています。

ーー2年前に初招集されたときと比較し、心境の変化はありますか?

2年前は高校を卒業したばかりであり、Wリーグでまだ試合をしていない状況でした。とりあえず一生懸命がんばろう、今持っている自分の力を出そうという気持ちで合宿に入っていました。今は、ENEOSでの2年間を経験し、同じ舞台で戦う先輩たちに対しても、負けたくないという気持ちで第1次合宿から臨めています。最年少ですが、プレー中はそこもあまり気にならなくなり、思い切りよくプレーできるようになっています。

ーー先輩たちから学ぶ点は?

トムヘッドコーチの求めるバスケのレベルがすごく高く、そのなかで先輩たちが口を揃える徹底しなければいけない部分があります。代表歴が長い先輩たちはそこを意識し、しっかりと理解しながらコートでプレーしているので見ていて勉強になります。