COLUMN

2021年度バスケットボール女子日本代表候補選手 第3次強化合宿参加メンバーインタビュー
本橋 菜子選手「勇気を届けることを表現できる最高の舞台がオリンピック」
第32回オリンピック競技大会 (東京2020オリンピック) へ向けて、AKATSUKI FIVE 2021年度バスケットボール女子日本代表チームは、第3次強化合宿を実施中。

昨年11月に前十字靭帯損傷し、手術をした本橋菜子選手(東京羽田ヴィッキーズ)。
東京2020オリンピック出場を目指してリハビリに取り組み合宿に参加、復帰直近である現在の心境を語ったインタビューをご紹介します。



今回の合宿から徐々に対人以外の練習に入ることができており、怪我も順調に回復しています。今はバスケットボールの感覚を取り戻すのが1番の課題です。コンタクトプレーはまだできていないので、徐々に上げていく感じです。

ーー昨年11月に怪我をした時はどんな心境でしたか?

怪我をした瞬間は、この時期にこの怪我をしたらもう東京2020オリンピックは終わりだと思いました。「諦めないといけないんだ」と目の前が真っ暗になりました。でも、そこから担当の医師やトレーナーと相談し、良い環境でリハビリをさせていただいたことで、可能性はゼロではないという話になりました。可能性がゼロではないならば、絶対にできるところまで、最後まで諦めずにがんばろうと前を向いて取り組んできました。

ーー怪我をしてから練習に参加できるようになるまではどんなことをしていましたか?

手術してまずは歩く練習からはじめました。それから曲げる練習、伸ばす練習、腿の前に力を入れる練習という本当に地道なところから段々と動けるようになってきました。2~3ヶ月経った頃からジョグができるようになり、そこからダッシュができるようになって、その後に横の動きと本当に一つひとつ階段を上がってきました。ジョグからダッシュができるようになるまでに1ヶ月かかり、ダッシュできるようになってから横の動きができるまでにまた1ヶ月がかかるような状況でした。本当に1ヶ月単位ごとに段階を踏んで、ここまできました。




ーー東京2020オリンピックへの思いを聞かせてください。

怪我をした時から今まで、自分がどこまでできるのかという挑戦の連続でした。東京2020オリンピックに間に合わせることを決めた時から色んな方々が応援してくれていました。これまでのバスケットボール人生でも本当にいろんな人に支えられてきました。「バスケで日本を元気に!」と掲げていますが、感謝の気持ちや勇気を届けることを表現できる最高の舞台が東京2020オリンピックだと思っています。